この度記念すべき第80回長野県農村医学会を担当させていただくことになりました、淺間南麓こもろ医療センターの橋本です。この3年半COVID−19感染症に振り回され、なかなか思うような医療を展開することが出来ませんでした。そのために様々な問題を置き去りにしてしまいました。地域医療構想や地域包括ケアシステムなどの議論が足踏み状態になっている感がございます。令和5年5月に類下げになりCOVID−19の呪縛から逃れた今、今回の長野県農村医学会では、地域医療の原点に立ち返り、「すべてのいのちが輝く未来を~地域共生社会を住民と共に創る~」をテーマに選びました。このテーマは、当院の病院理念でもある「医療は住民のもの」を体現し、地域包括ケアシステムを含む未来の地域医療を共に考えるきっかけとなることを期待しています。
この3年半、各種学会が中止あるいはWEB開催を余儀なくされ、発表の場が限られていました。しかしこの度は、状況が許す限り当地小諸での実開催を目指しており、COVID-19以前のような盛況な学会の雰囲気を再現したいと願っています。皆様の積極的なご参加をお待ちしております。