産婦人科
特色
ここ数年、全国的な出生数の減少が著しいですが、2024年の年間分娩数は105件でした。17年12月にセンター移転後の年間分娩数は平均して100を超えています。私が当院に着任し12年が経過し、再開した分娩数も24年秋には合計1200を突破しました。
近隣の病院にない畳スペースも持つLDRでの分娩は、助産師が寄り添い、お蔭様で好評をいただいております。「少ないマンパワーでも高い満足度と安全性を提供し、病院全体を大きなチームとしてとらえ、安心して出産・子育てができる街づくりに関わりたい。」をチームのモットーとしています。産婦人科医,小児科医とも1名体制のためローリスクの方が中心となりますが、顔の見える関係の中での、満足度の高いお産となるようスタッフ一同務めています。妊婦健診、分娩希望の方は、どうぞお気軽に外来へご相談ください。
骨盤臓器脱の診療と手術を得意とし、東信地区一帯から広く紹介を頂く骨盤臓器脱手術がメインの手術となっております。例年全手術数は50件前後で推移していますが、その半数は骨盤臓器脱の手術です。流産手術は、日帰りで局所麻酔での吸引手術を行っています。通常の婦人科開腹手術は、腹腔鏡やロボット手術の時代となってきましたので、他院に紹介をさせていただいております。地元のニーズも高い骨盤臓器脱の手術・診療を中心に、できることを地域の医療機関とも連携し、しっかり行ってまいります。
総合診療専門医を目指す若手医師や初期研修医、医学生にとって地域医療に根ざしたウイメンズ・ヘルスケアの実践の場として他院からも評価していただいております。24年度も信大医学生や当院初期研修医に加え、他院からも初期研修医を3名受け入れました。
25年4月から、念願の産婦人科常勤2名体制となる予定です。もう少し分娩数を増やしたり、地域の活動に出向いたりとできることが増えそうです。
地域のパートナードクターとして、地域住民の安心と笑顔を守るため、地に足をつけて歩んでいくつもりでおりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。
(文責:産婦人科部長 倉澤剛太郎)
診療スタッフ
倉澤 剛太郎 常勤
産婦人科部長 平成6年卒
学会・備考
日本産科婦人科学会 専門医
母体保護法指定医
ALSO-Japan認定インストラクター
麻酔科標榜医
日本プライマリ・ケア連合学会 指導医・認定医
インフェクション・コントロール・ドクター(日本性感染症学会推薦)
臨床研修指導医
総合診療専門研修特任指導医