JA長野厚生連浅間南麓こもろ医療センター JA長野厚生連
浅間南麓こもろ医療センター

文字サイズ

ホーム > 当院の紹介 > 病院指標 > 令和7年度病院指標

病院指標

令和7年度病院指標

病院指標

年齢階級別退院患者数

ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 24 26 88 71 93 238 426 920 938 550

上記表は、当院に入院された患者さんのうち、2025年度に退院された患者さんの人数を10歳刻みで集計した値です。
当院は、浅間山の南のふもとに広がる地域の中核病院として、質の高い医療を幅広い年齢層の患者さんに提供できるように努めています。患者総数は3374人で70・80歳代が最も多く、全体の大半を占めています。平均年齢は約74.6歳でした。 前年度と比較して、患者総数は322人大幅減少となっています。各年代別の中で最も大きく減少したのは、80歳代の患者が163人の患者が大きく減少しました。また、60歳以上の患者の割合が約8割を占め、地域社会の高齢化を反映していることが分かります。

 

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

ファイルをダウンロード

内科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 40 19.63 16.10 12.50% 86.68
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 31 20.26 20.49 19.35% 87.45
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 28 3.25 4.67 0.00% 71.07
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 27 20.74 13.42 7.41% 87.30
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 26 15.77 17.31 7.69% 89.50

当院では高齢者施設からの紹介が多く、地域の高齢化率も高くなり、インフルエンザ罹患を発端として細菌感染も併発して、細菌性急性肺炎を呈する患者が多く来院されます。また、嚥下機能低下を一因とする誤嚥性肺炎の症例も多く、絶食補液抗生剤投与等で改善を図り、リハビリスタッフと協力して、残された嚥下機能で在宅復帰を目指しております。嚥下困難な症例に対して、緩和ケアも含めて治療方針の見直しなどの検討も行っております。
また、高齢者に多い難聴と関連した内耳性めまいの症例、あるいは働き盛りの年代でも職場や日常のストレスに関連する末梢性めまいの患者も多く来院されます。大学派遣の耳鼻咽喉科非常勤医師とも連絡を取りながら、抗めまい薬の投与を行い、あるいは入院安静補液だけでも状態が安定する場合も多いことから、ケースごとの状態に応じた対応をしております。
特に高齢女性の場合, 発熱や体調不良の原因が膀胱炎に端を発した尿路感染であることが多くみられます。また、前立腺に問題を抱える男性高齢者も増えてきており、やはり、尿路感染症を起こしやすいようです。発熱はまず内科で診察することが多く、診断の結果が尿路感染症の場合、内科で治療を開始し、泌尿器科と連携して治療を継続し、再発予防につとめております。
外食産業発達の影響や核家族生活、独居の場合、食事内容や病気の管理も自己判断で偏りやすく、高血圧や糖尿病等の持病を抱えながら年齢も重なり、心不全を発症し入院加療が必要な状態に陥る場合が多くみられます。内分泌内科チームや循環器内科チームと連携して、一般内科でも心不全症例の対応を行い治療及び再発予防につとめております。

外科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 52 5.19 4.56 0.00% 69.65
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 26 13.54 8.76 3.85% 81.19
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 24 14.58 9.07 4.17% 73.50
060335xx99x0xx 胆嚢炎等 手術なし 手術・処置等2 なし 14 13.14 11.18 0.00% 59.57
060150xx99xxxx 虫垂炎 手術なし 13 8.77 8.00 0.00% 47.23

当院の消化器外科の医師が2人体制のため、緊急手術が不可能な状態となっております。胆石、胆嚢炎は経皮経肝胆嚢ドレナージ留置や内視鏡下胆管ステント留置をして胆管炎の治療を行っております。その後、内視鏡下で総胆管結石を採石後に胆嚢摘出術を行い、その後手術としています。
鼠径ヘルニアに対しては、開腹手術歴や前立腺手術歴ある症例は前方アプローチで行い、全身麻酔が可能で下腹部手術歴が無い症例は腹腔鏡下ヘルニア修復術を選択しています。また、心肺機能が悪い症例の場合は局所麻酔でも手術可能です。平均在院日数は7日未満で平均年齢は70歳未満でした。
総胆管結石の場合、高齢者で抗凝固薬を内服している症例が多いため、内視鏡下で胆管ステントを留置して、胆管炎の治療を行います。その後、内視鏡下十二指腸乳頭切開を行い、採石をし,胆嚢摘出術を行う3段階の治療としています。
高齢患者の手術後に癒着による腸閉塞が多くみられます。イレウス管留置による加療で減圧を行い、改善しない症例に関しては定期手術として準緊急に手術しています。転院してきた症例のなかで、手術をした後、突然の小腸壊死を伴った症例がありました。
急性虫垂炎の場合も内科的治療を行った後に、大腸内視鏡検査等で検索し、定期手術を行っております。

 

循環器内科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
050070xx03x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2 なし 61 4.34 4.43 0.00% 70.69
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 49 29.86 17.31 8.16% 83.08
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 35 25.23 13.42 2.86% 83.14
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)手術なし 手術・処置等2 なし 28 24.86 16.10 0.00% 88.39
050030xx03000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 26 12.31 11.36 7.69% 68.46

心房細動・上室性頻脈のカテーテルアブレーション治療のための入院が最多です。
心不全については基本となる薬物治療をしっかり行っております。一般的な治療で対応できない症例については、心臓再同期療法・経皮的僧帽弁クリップ術・経カテーテル大動脈弁留置術などの適応を考慮して高次医療機関に転院していただくケースが年々増加しています。また再発予防に外来心臓リハビリテーションに繋ぐことも始めました。
高齢化社会において増加する肺炎・尿路感染については、一般内科疾患として当科でも多数診療にあたっております。

整形外科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 67 58.06 24.75 5.97% 82.30
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 34 41.32 18.99 2.94% 79.24
160760xx01xxxx 前腕の骨折 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨等 23 6.96 5.86 0.00% 70.00
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 17 44.00 21.21 0.00% 75.24
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性含む)人工関節置換術等 15 34.47 18.55 6.67% 72.47

骨粗鬆症に伴う骨折と人工関節手術が入院患者数の上位を占めています。人口高齢化に伴って、骨折と変形性関節症は増加しています。大腿骨近位部骨折に対して二次性骨折予防継続管理料が設定されました。大腿骨近位部骨折を受傷し手術が必要となった場合、入院中から骨折予防を開始し、外来で骨粗鬆症治療を継続していくことが求められています。大腿骨近位部骨折を受傷した場合、1年以内の骨折発生率が高いことと、骨折後の寿命が短くなることが明らかとなっているからです。骨折の治療、リハビリテーションに限らず、入院中より二次性骨折予防継続管理を実施し、外来で骨粗鬆症治療を継続します。入院から外来まで連続的な治療ができるように二次性骨折予防継続管理を組み込んだ大腿骨近位部骨折観血的手術のクリニカルパスを作成・運用していきます。

眼科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 369 2.03 2.47 0.00% 74.97
020220xx97xxx0 緑内障 その他の手術あり 片眼 30 3.27 4.39 0.00% 69.90
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 11 3.55 5.34 0.00% 70.09
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 片眼 – – 7.35 – –
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり 片眼 – – 4.73 – –

白内障手術および術前後のフォロー、緑内障に対しての点眼治療、レーザー治療、手術治療、網膜疾患に対しての硝子体注射、予定手術、緊急手術に対応しています。全身麻酔や角膜移植等が必要な場合は、他の医療機関へ紹介致します。

脳神経外科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 38 31.79 16.51 0.00% 77.71
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 25 38.96 18.40 4.00% 66.92
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 20 13.25 9.62 0.00% 78.95
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 19 13.11 7.84 5.26% 69.84
160100xx99x41x  脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 あり  14 69.64 28.21 0.00% 87.43

〈脳梗塞について〉
当院では脳神経外科・脳神経内科で脳卒中チームをつくり、24時間体制で診断・治療をおこなっています。超急性期には適応があればtPA治療(急性期再開通療法)をおこなっています。内頚動脈、中大脳動脈など太い動脈の血栓症に関しては、外部より血管内治療医を招聘し行っています。
慢性期リハビリテーションは地域包括ケア病棟、あるいはリハビリテーション専門病院の回復期病床と連携をとり行っています。また、2023年9月より回復期リハビリテーション病棟が開設され、急性期の治療後、自宅や社会に戻ってから日常生活を送れるようにリハビリを専門に行っています。

〈外傷・非外傷性による脳出血について〉
脳出血の中で、最も多い慢性硬膜下血腫に対しては、局所麻酔下で穿頭血腫除去術を施行し、頭蓋内血腫に対しては、全身麻酔下による開頭血腫除去を施行しています。急性外傷、疾患によって、手術が必要であれば緊急手術を行っています。

〈てんかんについて〉
当院のてんかんの治療は、基本的に神経細胞の異常興奮を抑える作用を持つ抗てんかん薬の内服治療が行われます。多くは抗てんかん薬の服薬を続けることで、てんかん発作を抑制することができ、通常の社会生活を送ることが出来るようになります。
それに対して、外科治療が有効な場合はてんかんセンターへ紹介致します。

 

脳神経内科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 25 29.60 20.49 0.00% 85.24
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 23 36.61 16.51 0.00% 79.39
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 17 25.71 16.10 5.88% 88.59
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 17 27.35 13.42 0.00% 80.59
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 16 4.38 4.67 0.00% 67.31

脳梗塞:当院では脳神経外科医師との脳卒中オンコール体制で24時間365日の脳卒中診療体制をとっております。急性期治療だけでなく、リハビリを当院で継続して行う場合があり、患者さんや家族が希望すれば期間に余裕をもってリハビリを行うことも行っております。また、2023年9月より回復期リハビリテーション病棟が開設され、急性期の治療後、自宅や社会に戻ってから日常生活を送れるようにリハビリを専門に行っています。

尿路感染症:高齢者の尿路感染症の場合は、感染症による廃用が進む場合もあり、入院後にリハビリなども行う形をとっています。

誤嚥性肺炎:神経難病患者の在宅診療や脳梗塞後の患者さんを診療する機会も多く、ご高齢な方の誤嚥性肺炎での入院も多くなっています。

心不全:当院の診療圏は高齢者の割合が多いため、高血圧や糖尿病等を持病に抱えながら年齢を重
ねると、心不全で入院加療が必要な状態に陥る事も多く、内科チームや循環器内科チームと連携し
て対応し、治療及び再発予防につとめております。

パーキンソン病:高齢の方は疾患の進行と共に生活を変える必要があり、安全の面からのアドバイスもしています。介護保険の導入、リハビリ、身障の申請なども行っています。訪問診療している神経難病患者は個々の患者さんに応じてレスパイト入院にも対応しており、在宅療養を継続する助けとなれば良いと考えております。

 

泌尿器科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 54 2.04 2.45 0.00% 75.48
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし 22 9.27 6.79 0.00% 75.41
11012xxx03xxxx 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 19 2.00 2.36 0.00% 63.95
110080xx9903xx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 3あり – – 11.28 – –
11022xxx01xxxx 男性生殖器疾患 精索捻転手術等 – – 3.54 – –

前立腺癌疑いの患者さんを対象に確定診断目的に前立腺針生検を行っております。
通常入院は1泊2日を予定しています。検査後は出血・痛み・感染のコントロール・排尿障害の有無を観察し合併症対策に努めております。
膀胱腫瘍に対する初期治療として経尿道的手術を行っています。
通常入院日数は8日を予定していますが、病状が安定している患者さんには早期退院をおすすめします。また、合併症のある患者さんには安全な手術を遂行できるよう入院術前管理を行い、術後は各患者さんが安心して退院できるように排尿状態が安定するまでの入院を提供しています。
自然排石が難しい腎尿管結石に対して体外衝撃波結石破砕術を行っています。
予定入院日数は2日ですが術後の結石による痛みや尿路感染がある場合は、病状が安定するまで入院管理しています。

 

小児科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 10 4.50 6.18 10.00% 0.00
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし – – 5.86 – –
040070xxxxx0xx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) – – 6.20 – –
0400801199x0xx 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし – – 5.55 – –
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし – – 6.32 – –

令和7年度は、当院小児科では常勤医師交代があり対称疾患群の変化がみられた年度でした。
急性期疾患については、全国的に流行感染症の種類と程度が令和6年度に比較して減少傾向にあり入院対称患者も激減しました。一方、院内出産にともなう管理の必要な出生患児の内容は例年と変わらず目立った重症新生児はみられず、安心安全な分娩の1年でありました。

 

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

ファイルをダウンロード

初発 再発 病期分類基準 版数
Stage -I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 – – – – – – 1 8
大腸癌 – – 12 – 10 13 1 8
乳癌 – – – – – – 1 8
肺癌 – – – – – – 1 8
肝癌 – – – – – 26 1 8

胃癌:手術適応の症例は近隣の病院へ紹介し、手術適応外はステント留置や化学療法を行っています。

大腸癌:高齢で80歳以上の症例がほとんどで、認知症が強い症例や抗凝固薬を内服している症例の場合に、大腸ステントや経肛門イレウス管を留置して術前検査を行った後に手術しております。直腸癌や進行度が軽い症例でロボット手術や腹腔鏡下手術可能な症例は、近隣病院の消化器外科に紹介しております。半数の症例は病期分類ステージⅢ以上のため、術後化学療法を行っています。

乳癌:腫瘤像のフォローアップがメインで悪性診断が出た場合は近隣の病院へ紹介しております。

肺癌:常勤医が不在のため、呼吸器内科で癌の診断が確定した場合、近隣病院の胸部外科へ紹介としています。

肝臓癌:エコー下経皮的エタノール注入療法や肝動脈塞栓療法と抗癌剤治療を組見合わせて治療を行っております。

 

成人市中肺炎の重症度別患者数等

ファイルをダウンロード

 重症度 患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 – – –
中等症 64 18.89 82.92
重症 16 27.25 86.06
超重症 – – –
不明  – – –

仕事や日常生活での無理がたたり、喫煙や飲酒もひきがねとなった働き盛りの中高年の肺炎患者も一定数います。そのような肺炎は軽症であることが多く、入院安静や禁酒禁煙で比較的短期間の入院で退院されます。
その一方で、肺炎の主体は高齢者で、加齢による嚥下機能低下や呼吸機能低下による喀痰排出能力が低下し、重症化してから受診されることも多くなっています。このような症例は入院後も治療に難渋し入院期間が長引くことが多いのが現状です。そのような高齢者も肺炎治癒をめざし、治癒後もリハビリ等で在宅復帰を目指しております。そのため、一般的に重症になれば治療にもリハビリにも時間がかかり、重症症例ほど入院日数が長くなり、年齢も高齢になるほどより重症となる傾向があるようです。

脳梗塞の患者数

ファイルをダウンロード

ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
I63$ 脳梗塞 3日以内 144 44.24 80.50 3.27%
その他  – – – –

一過性脳虚血発作は受診時に症状が消失していることが多いですが、48時間以内の再発率が高いことから数日入院し、検査、治療を開始しています。
当院では脳神経外科・脳神経内科で脳卒中チームをつくり、24時間体制で診断・治療をおこなっています。超急性期には適応があればtPA治療(急性期再開通療法)をおこなっています。
内頚動脈、中大脳動脈など太い動脈の血栓症に関しては、外部より血管内治療医を招聘し、血栓回収療法や血栓溶解療法など行っています。
慢性期リハビリテーションは、地域包括ケア病棟、あるいはリハビリテーション専門病院の回復期病床と連携をとり行っているため、リハビリテーション専門病院への転院が大部分を占めていましたが、当院でも2023年9月より回復期リハビリテーション病棟が開設され、転院することなく、自宅や社会に戻ってから日常生活を送れるようにリハビリを専門に行なうようになりました。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

ファイルをダウンロード

整形外科
 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 45 5.49 52.56 4.44% 80.09
K0811 人工骨頭挿入術(股) 等 41 7.07 51.63 7.32% 81.66
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 等 33 3.70 38.52 0.00% 73.85
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 33 2.27 17.97 0.00% 69.64
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕) 等 25 3.96 2.92 0.00% 62.88

骨粗鬆症に伴う骨折手術と人工関節手術が手術件数の上位となっています。当院では人工関節センターを設置し、入院前のリハビリテーション、術前自己血採血を含めた入院・手術準備から、術後の外来経過観察まで、高齢の変形性膝関節症・股関節症患者にも安全に人工関節置換術が行える体勢を整えています。また、効率的医療が求められる時代ですが、効率的とは入院日数が短いということを目指すのではなく、退院時に十分な生活能力が再獲得できていることが最も効率的な医療であるとの考えに基づき、適切なリハビリテーションを実施したうえで退院を迎えられるように、術後リハビリテーションのスケジュール設定をしています。
2023年9月より回復期リハビリテーション病棟が開設され、急性期の治療後、自宅や社会に戻ってから日常生活を送れるようにリハビリテーションを専門に行っています。

外科
 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 30 1.13 2.63 0.00% 69.80
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 22 1.77 3.00 0.00% 69.45
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 17 7.76 19.35 5.88% 81.06
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 14 1.57 4.93 0.00% 61.57
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 – – – – –

当院の手術は鼠径ヘルニア修復術、胆嚢摘出術、開腹による結腸切除術に集約されております。ヘルニア手術は患者の状態により,全身麻酔、腰椎麻酔、局所麻酔を使い分けており、使用するメッシュも同様に、癒着が強い症例はメッシュプラグ、剥離可能な前方アプローチ手術はクーゲルパッチ、腹腔鏡下ヘルニア修復術はメッシュ留置を行っております。
総胆管結石症例は先に述べた通り、内視鏡下で胆管ステント留置を行い、その後採石し,最後に腹腔鏡下胆嚢摘出術を行っております。抗凝固薬を内服している患者が多いことや、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)後膵炎を併発する症例が多いため在院日数が増えております。それに対して、大腸癌の腹腔鏡下手術はここ最近、減少傾向となっております。

眼科
 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 367 0.00 1.02 0.00% 74.87
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの 等 19 0.16 2.79 0.00% 66.84
K2686 緑内障手術 水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術 等 12 0.00 1.17 0.00% 79.33
K2684 緑内障手術 緑内障治療用インプラント挿入術(プレートのないもの) 等 – – – – –
K2682ロ 緑内障手術 流出路再建術 その他のもの – – – – –

白内障手術の場合、緑内障の併用、多焦点使用の有無、核高度、水晶体支持組織の強度等によって難易度、合併症率が大きく変わりますが、全ての難易度、併用術式に対応が可能です。認知症が強い方など、全身麻酔を要する手術は他の医療機関へ紹介となる場合があります。
網膜硝子体疾患として、網膜前膜、黄斑円孔、裂孔原性網膜剥離、増殖糖尿病網膜症など、予定手術から最重症の手術、緊急手術まで対応しています。昨年度より手術専属医師が赴任し、順調に手術件数を伸ばしています。
緑内障手術については、目の中の水(房水)の流出路を治療する流出路再建術(線維柱帯切開術を含む)と、目の中と外との交通路を作成し、房水を眼外に逃がすことによって眼圧を下げる濾過手術があります。それぞれについて複数の術式が存在し、当院では濾過手術を含む多くの術式に対応が可能です。網膜硝子体疾患同様に、昨年度より手術専属医師が赴任したため、順調に手術件数を伸ばしています。。

循環器内科
 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
 K5951  経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 等 49 1.88 2.00 0.00% 70.88
 K5972  ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 等  24 4.96 16.13 0.00% 83.75
 K5952  経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの  16 2.63 2.81 0.00% 72.56
K5492  経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの  14 0.00 17.07 0.00% 71.79
 K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞にたいするもの 14 0.00 12.29 0.00% 69.36

心房細動・上室性頻脈に対する経皮的カテーテル心筋焼灼術は軌道に乗り増加しています。
徐脈性不整脈に対するペースメーカー治療については、リードレスペースメーカー治療も開始しており、高齢者にも対応しております。心筋梗塞・狭心症に対するカテーテル治療は、急性期のものに緊急・準緊急で行うことが多く、ほぼ例年並みの件数となっています。

内科
 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
 K688  内視鏡的胆道ステント留置術  20 1.75 14.60 0.00% 78.60
 K6871  内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 等 10 1.00 11.10 0.00% 80.90
 K6152  血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 等  – – – – –
K654  内視鏡的消化管止血術  – – – – –
K697-31ロ  肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として) 2センチメートル以内のもの その他のもの  – – – – –

慢性肝疾患の原因は、以前はB型肝炎、C型肝炎、アルコール性肝炎が主でしたが、近年は代謝疾患(糖尿病、脂質異常症、肥満など)を由来とする脂肪肝関連疾患が増加しています。慢性肝疾患の大きな合併症として肝細胞癌があり、手術、ラジオ波焼灼、肝動脈塞栓術(血管塞栓術)が治療手段として有用です。肝細胞癌は再発が多く反復治療を要し、血管塞栓術のニーズが高くなっています。経動脈的に抗腫瘍薬、塞栓物質を癌に注入し、壊死を図る治療手技です。
また血管塞栓術は肝細胞癌の治療手段としてのみならず、出血性疾患(消化管出血など)、腹部内臓動脈瘤の治療にも応用され、低侵襲治療としての有用性が評価されています。
血管塞栓術以外の肝細胞癌の治療として、当科では肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法を行い、同様に低侵襲な治療として評価を受けています。進行した肝細胞癌に対しては、全身化学療法による治療も行っています。

泌尿器科
 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 25 1.32 7.00 0.00% 74.08
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 等 19 0.00 1.00 0.00% 63.95
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 – – – – –
K7983 膀胱結石、異物摘出術 レーザーによるもの 等 – – – – –
K8282 包茎手術 環状切除術 等 – – – – –

膀胱腫瘍に対して腰椎麻酔下経尿道的手術(内視鏡手術)を行っています。
予定入院期間8日、多くの場合はこの内視鏡手術で根治治療となりますが、切除しきれない浸潤性がんや転移を有するがんにおいては追加治療を高度医療機関に紹介致します。
自然排石が難しい腎尿管結石の治療として体外衝撃波結石破砕術を行っています。
予定入院日数は2日、必要に応じて尿管ステント留置します。破砕効果不十分な場合は追加で衝撃波治療を繰り返し行いますが、治療効果が見られない場合は尿管鏡治療を行います。

脳神経外科
 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 20 2.50 17.15 0.00% 81.95
K1642 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの) 硬膜下のもの – – – – –
K178-4 経皮的脳血栓回収術 – – – – –
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 – – – – –
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの – – – – –

慢性硬膜下血腫は外傷後、慢性的(通常は3週間以降)に血腫がたまり症状を起こす疾患であり、局所麻酔下で穿頭血腫除去術を行っています。
脳内出血は高血圧などにより動脈硬化きたした穿通枝(脳内の細い血管)が破綻して出血を起こし発症するものです。意識障害、片麻痺、言語障害などが主な症状です。発症、部位、血腫の大きさ、症状などより手術適応を判断し、開頭術(顕微鏡を使用)CT誘導下(CTを撮影しながら血腫の位置を確認しながら摘出)、神経内視鏡下のいずれから手術方法を選びます。手術後症状の回復には長期のリハビリテーションを必要とします。
脳動脈瘤は脳内の比較的太い動脈の一部がふくれて出血を起こすクモ膜下出血。あるいは、偶然にも脳検査などによって発見されます。クモ膜下出血をきたした場合は、再破裂を防ぐ為に開頭術によるクリッピング術(顕微鏡使用)、カテーテルを通して行うコイル塞栓術のいずれかの方法を状態、動脈瘤の場所などに応じて決定します。破裂していない動脈瘤の場合、経過観察を含め慎重に治療方法を決定します。
脳腫瘍は頭蓋内に発生した腫瘍をさしますが、腫瘍が大きく脳の圧迫がある症状をひき起こし、腫瘍周囲にむくみをきたしている重要神経組織、血管組織の傍に存在する場合、手術適応になることがあります。開頭し顕微鏡下で腫瘍を摘出します。周囲には重要組織があるため脳波モニター、神経内視鏡、超音波ドプラー、術中血管造影などを駆使して行います。
水頭症手術はクモ膜下出血後と特発性正常圧水頭症に対して行っています。特発性水頭症は認知機能低下、歩行障害、尿失禁などの症状を徐々におこすもので、認知症の二次的原因疾患の一つです。シャント手術により認知機能低下、歩行障害、尿失禁に改善が期待できます。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 – –
異なる – –
180010 敗血症 同一 11 0.33%
異なる 11 0.33%
180035 その他の真菌感染症 同一 – –
異なる – –
180040 手術・処置等の合併症 同一 10 0.30%
異なる – –

〈内科〉
内科領域の疾患でDIC(播種性血管内凝固症候群)や敗血症に陥る症例は、尿路感染、胆道感染等が挙げられます。高齢者だと病気の局在がはっきりせず、あとから原疾患が同定されることが多いため、入院契機と同一である場合と異なる場合とが認められるようです。
真菌感染症は、自己免疫疾患で免疫抑制剤を使い続けた症例が多いため、入院契機とは異なる場合が多いと考えられます。
処置等の合併症は、尿道膀胱内留置カテーテルや透析血管内留置カテーテル(テシオカテーテル)等の治療に必要な留置カテーテルへの感染などあらかじめ予想される合併症が一定の割合で生じています。そのため、そのまま入院契機と同一となる事が多くみられます。一方で当初は誤嚥性肺炎など別の診断で入院し、当初の疾患は治癒したものの、退院に向けたリハビリ中などに、上記尿道膀胱内カテーテル感染などを発症し、入院契機と異なる疾病として後日発症するケースも起きています。

〈外科〉
DIC(播種性血管内凝固症候群)症例は、急性胆嚢炎の治療に対し経皮経肝胆嚢ドレナージを行った症例と、抗凝固薬を内服して肝嚢胞内に出血を起こし、さらに細菌感染した肝膿瘍による症例が2例ありました。もう1例は悪性腫瘍によるものでした。真菌感染の症例はありませんでした。尿路感染、細菌性腸炎による敗血症の症例が多く、なかには重症筋無力症の穿孔性虫垂炎による腹腔内膿瘍もありました。手術処置後の合併症は癒着性イレウス、創部感染が主でしたが、発生率としては0.3%と低い数値でした。

〈循環器内科〉
DIC(播種性血管内凝固症候群) ・敗血症については、手術に伴うものというよりも、肺炎・尿路感染症にともない合併したものであり、通常に治療しております。経皮的カテーテル心筋焼灼術、経皮的冠動脈ステント植込み術、体内式ペースメーカー植込み術などに伴う合併症については、出血・心臓や血管の損傷などが主なものですが、頻度は一般的な統計の範囲以下におさまっております。

〈脳神経外科〉
水頭症に対するシャント術は、シャントチューブが細いため閉塞することがあるので、再手術をおこない症状の改善をはかります。頭部手術で人工骨を使用することがあるので、時に異物反応をおこし感染をおこすことがあります。通常は異物を除去することで解決します。

医療の質指標

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

ファイルをダウンロード

肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母) 分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子) リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
216 209 96.76%

下肢骨折・下肢人工関節置換術等の下肢静脈血栓症・肺塞栓症ハイリスクな患者に対しては、フットンプ使用、下肢弾性包帯あるいは弾性ストッキング装用し、下肢静脈血栓症を予防しています。 下肢人工関節置換術においては、出血性素因等なければ全例抗凝固薬の予防投与を行います。

血液培養2セット実施率

ファイルをダウンロード

血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数(分子) 血液培養2セット実施率
1104 1038 94.02%

細菌感染を原因とする疾患として、当院でも急性肺炎、急性尿路感染症、急性胆管炎、胆のう炎などの症例を多く診療しております。その他感染性心内膜炎を診療することも多くあります。これらの疾患では治療に用いる抗生剤の選択と投与期間が重要であり、その根拠として、各種培養検査が必要になります。
肺炎だと喀痰培養、尿路感染だと尿培養などが重要ですが、いずれの疾患でも菌血症に陥ることがあり、そのような場合に血液培養を行います。熟練した医師、看護師等により常在菌が混入しないよう、混入しにくい部位を選び、局所をよく消毒し、清潔操作で行うわけですが、それでもなお常在菌が混入して判断に迷うことがあります。起因菌か、もしくは混入した関係の無い菌であるかを判断するために、複数回の培養を行う事が多くなっております。これも患者さんの負担が大きい場合や、病態、培養器具の供給不足等の問題もあり、必要に応じて1回に減らす場合もあります。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

ファイルをダウンロード

広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数(分母) 分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数(分子) 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
196 186 94.90%

細菌感染症の治療において、抗菌薬投与は重要な治療手段の一つに挙げられます。抵抗力の弱い高齢者や、慢性閉塞性換気障害、陳旧性心筋梗塞、神経難病、各種癌で化学療法を行っている症例などは細菌感染症を繰り返すことが多く、抗菌薬治療をおこなう回数が増えることになり、結果として抗菌薬の効かない耐性菌による細菌感染症を起こすことも増えてきます。その場合、耐性菌にも有効な広域スペクトル抗菌薬を用いて治療することになります。
理論上、広域スペクトル抗菌薬にも耐性菌が生じる危険性があり、そうなると有効な抗生剤の存在しない病原菌が発生しかねないこととなり、治療法が無くなる事態も想定され非常に危険です。従って、広域スペクトル抗菌薬は耐性菌の可能性の低い症例に最初から用いる事は避けて、起因菌をはっきり同定して、他に有効な抗生剤が無い場合に用いる事になります。
当院でも広域スペクトル抗菌薬は、細菌培養で感受性があることがわかった基礎疾患のある症例に用いるよう心がけております。ただし、初診時に致死的になりかねない重症例では、最初から広域スペクトル抗菌薬をもちいることもあります。その場合は抗菌薬投与前に施行した培養結果が出た時点で、広域で無くても感受性のある抗菌薬に変更することで、新たな耐性菌の出現を予防することをこころがけております。また、抗菌薬投与後に培養しても、菌が培養されない(偽陰性)事もあるため、培養を出せないケースもあります。

転倒・転落発生率

ファイルをダウンロード

退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
77129 234 3.03%

転倒・転落は病院・施設において、インシデント・アクシデントレポートの中でも最も多く報告されています。手術や長期の入院など患者の身体的、精神的負担だけでなく、医療費増加など、転倒・転落対策は重要な課題と言えます。インシデント・アクシデントレポートの分析から、転倒・転落の要因を確認し、具体的対策について医療安全チームの中で、年3回協議しております。

転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上発生率

ファイルをダウンロード

退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
– – –
 分子の値が10件未満と小さく、医療の質として良好な結果ですが、値が小さすぎるため「-(ハイフン)」で表示することになります。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率

ファイルをダウンロード

全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
226 226 100.00%

当院では全身麻酔手術のほぼ全例において、執刀開始1時間以内に予防的抗菌薬の投与が行われております。手術執刀開始前1時間以内に適切な抗菌薬を投与し、執刀時に有効な血中濃度が維持されることで、手術部位の感染発生を予防できることが期待されます。

d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率

ファイルをダウンロード

退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
4399 63 1.43%

当院の入院患者は65歳以上の患者割合が約7割を占めております。浅間南麓診療圏の高齢者が多く、その中で高齢者による心不全や誤嚥性肺炎で入院する患者が多くなっています。
高齢者の皮膚は、皮下組織量の減少やバリア機能の低下がみられ、皮膚損傷を起こしやすいと言われております。病状等から浮腫などがみられることも多く、より脆弱な皮膚の状態となり褥瘡発生に繋がっています。
当院では医師、看護師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士、薬剤師の多職種で褥瘡対策チームが組織されており、チームで連携して褥瘡発生予防・発生後早期からの適切な処置が行えるように活動しています。

65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合

ファイルをダウンロード

65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
2637 2620 99.36%

当院は他職種による栄養管理を行っています。入院後、看護師が身体計測を実施し、栄養スクリーニング(65歳以下MUST/65歳以上MNA-SF)を行います。栄養スクリーニングにより低栄養の疑いのある患者を抽出し、低栄養の疑いのある患者に対し、管理栄養士はGLIM基準(低栄養診断基準)により低栄養診断を行います。低栄養と診断された患者はNSTチームが介入し、最も適切な食事や栄養補給方法の提案、合併症予防に有用な栄養管理方法の提案などを行っています。
医師が特別な栄養管理が必要と判断した患者に対し、管理栄養士は栄養管理計画書を作成します。栄養改善に向け、医師の指示を仰ぎながら嗜好調査、及び食事調整しながら、定期的に再評価をし、栄養改善を目指します。

 

身体的拘束の実施率

ファイルをダウンロード

退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
66486 5081 7.64%

身体拘束は認知機能低下が生じた患者さんに実施することが多いため、認知症ケアに係わる医師、看護師、社会福祉士、薬剤師、管理栄養士、作業療法士等で、身体拘束適性化委員会として活動しています。
認知症看護認定看護師を中心に、病棟を巡回し、身体拘束の実態を把握するとともに、認知症症状の悪化やせん妄予防の対策を行っています。また、病棟看護師と連携し、身体拘束の早期解除に向けた対策に働きかけています。委員会主催による研修を行う事で、患者を尊重した関わりが出来るスタッフ育成に力を入れています。