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診療技術部門

診療情報管理室

概要

1998年病院増改築とともに診療情報管理の必要性が重要となり開設されました。
現在、診療情報管理士3名で業務を行っています。

診療情報管理士とは?

日本病院会通信教育および日本病院会認定専門学校、大学にて統一されたカリキュラムで養成されており、四病院団体協議会(日本病院会、全日本病院協会、日本医療法人協会、日本精神科病院協会)および医療研修推進財団の共同で認定された資格です。
診療情報管理士とは、診療記録および診療情報を適切に管理し、そこに含まれる情報を国際統計分類等に基づいて収集・管理し、活用することにより、医療の安全管理、質の向上および病院の経営管理に寄与する専門的な職業です。
診療情報管理士は、諸外国ではHealth Information Manager(HIM)と呼ばれ、近年、多くの国々でも育成が進んでいます。わが国においても、医療機関におけるデータ管理と活用は医療の質の評価と適切な医療政策の構築のために必須のものとなっています。診療報酬上においても診療録管理体制加算が導入され、病院機能評価などへの関与が求められ、診療報酬支払制度(DPC/PDPS〈診断群分類別包括支払制度〉)、がん登録推進法、医療事故調査制度など診療情報管理士が関係する重要な制度も多く、今後のさらなる活躍が期待されています。
診療情報管理士認定者は、平成28年現在、3万人を超え、医療の安全管理や病院の経営管理に寄与する高い専門性とスキルを必要とする職種として活躍しています。

診療情報管理課の主な仕事

  • 入院診療録の保管・管理
  • レントゲンフィルム等の保管・管理
  • 国際疾病分類(ICD-10)に基づく疾病コーディング
  • DPC関連業務(DPC疾病コーディング、データ作成)
  • 退院患者統計
  • 院内がん登録、全国がん登録
  • 救急外来患者データ登録・管理
  • NCD手術登録
  • 各種医療統計業務
  • 診療情報提供
  • 書式管理(入院・外来)
  • スキャン業務・管理
  • 入院診療録の量的・質的点検
  • QI(医療の質)データ作成・分析
  • DWHデータの活用
  • 診療情報管理委員会事務局
  • DPC症例コーディング検討会事務局
  • クリニカルパスの管理
                  等々

がん登録業務

「がん登録推進法」に基づき2016年から全国がん登録が開始され、当院のデータも国に提出しています。がん登録とは、新たにがんと診断された人について、発見された日、種類や進行状況、治療の内容などを詳細にわたって登録します。そのデータを基に、予防や治療に役立たせることを目的としています。もちろん、個人情報保護に配慮して登録を行っています。登録には、がんの種類、進行度、転移、治療内容など詳細に正確にデータを収集する必要があるため、高度の知識が必要です。スタッフは日常的に学習したり、国立がんセンターの研修や長野県がん登録セミナーなどに参加しながらレベルアップを図っています。

DPC業務

現在、私たちが支払う医療費は「出来高払い方式」と「DPC/PDPS〈診断群分類別包括支払制度」(以下DPC)という2つの方式があり、それぞれの病院で設定されて計算される仕組みとなっています。
「出来高払い方式」は、検査、注射、薬など、ひとつひとつの医療行為ごとに料金を設定し、その合計金額を支払うという方法です。
DPCとは、病名や手術の有無などによって病気の種類を分類し、その分類ごとに1日あたりの医療費が決められるという方法です。その病気と入院日数に応じて費用が計算され、その間に どのような注射や検査、投薬が行なわれても、費用は変わらないというものです。ただし、手術やリハビリ、特殊な検査や治療などは、出来高払いが適用されて別途加算されます。また、この分類にあてはまらない病気は、出来高払いで計算します。当院も、2008年よりこのDPCを導入しております。

〈院外活動〉長野県診療情報管理懇話会について

長野県診療情報管理懇話会 http://nagano-konwakai.com
当課は、県懇話会の東信ブロック懇話会事務局を担当しています。年に2回ほど会員同士の親睦とスキルを向上させるために学習会を開催しています。学習会の内容は、懇話会開催病院の医師にお願いし、医学的知識を習得するための勉強会や会員相互の取り組みや悩み事を出して意見交換をしたりしています。この会を通して、会員同士が日常的に電話やメールで情報交換を行うようになり、会の存在価値が高まってきました。現在は、平日の夜の勉強会にもかかわらず遠方より参加する会員もいます。