臨床工学科
構成人員
- 臨床工学技士:12名
- 看護師:9名
当科の概要
当院臨床工学科の主な業務は血液透析を中心に、高気圧酸素療法や心臓カテーテル検査、ペースメーカー植え込み、ME機器管理業務、呼吸器管理、ESWL(体外衝撃波結石破砕治療)、ラジオ波焼灼療法、など様々な治療に携わっています。
当科の特長として、臨床工学技士と看護師という異なる医療専門職同士が一つになって臨床工学科を構成していることです。それにより、業務の隔たりをなくし、それぞれの持ち味や得意分野を生かしチーム医療を行っています。
高気圧酸素療法や呼吸器管理などには、看護師も積極的に関わり患者サービスの向上に努めています。一方で臨床工学技士も、患者ケアに積極的に関わり、お互いが協力しあって業務を行っています。
業務内容
透析室業務
ベッド満床のため透析患者さんの受け入れを停止しています。
慢性腎不全患者に対して、血液透析治療を年間約14.000件行なっています。透析装置は全台個人用透析装置を設けているため、患者一人一人の状態に応じた処方透析が行なえます。病床数は33床(うち個室1床)で、月水金(午前・午後)・火木土(午前)の3クールで透析を行なっています。
ME室業務
薬剤の点滴には欠かせない輸液ポンプ・シリンジポンプを始め、心臓に電気ショックを与える除細動器やAED、心臓の動きや酸素の量を監視する心電図モニタ、呼吸が出来ない人に使用する人工呼吸器など1000台以上のME機器を点検・修理し管理しています。 輸液ポンプ・シリンジポンプや人工呼吸器、除細動器、新規導入機器が正確にかつ安全に使用できるよう、院内職員を対象とした説明会・勉強会も行っています。
呼吸管理業務
人工呼吸器の管理については、使用中の患者に毎日院内ラウンドを行い、使用中点検、回路交換を実施しています。在宅や他施設で人工呼吸器を使用している患者が入院された際には、病棟スタッフと連携を取り、使用機器の把握や管理を行っています。 また、院内のRST(Respiratory Support Team:呼吸ケアチーム)に参加し、他職種と連携し活動しています。
呼吸管理業務
人工呼吸器の管理については、使用中の患者に毎日院内ラウンドを行い、使用中点検、回路交換を実施しています。在宅や他施設で人工呼吸器を使用している患者が入院された際には、病棟スタッフと連携を取り、使用機器の把握や管理を行っています。 また、院内のRST(Respiratory Support Team:呼吸ケアチーム)に参加し、他職種と連携し活動しています。
高気圧酸素療法
高気圧酸素療法は、一酸化炭素中毒、脳塞栓、動脈の断裂または閉塞による末梢循環障害、減圧症、空気塞栓、腸閉塞、突発性難聴、網膜動脈閉塞症、脊髄損傷・・・などに効果的な治療法です。冬の時期には、豆炭こたつなどの暖房器具による一酸化炭素中毒が多くなりますのでこまめな換気などといった注意が必要です。当院では一酸化炭素中毒や脳塞栓などを主に年間約280件の治療を行っています。
結石破砕業務
体外衝撃波結石破砕術(ESWL)は、腎結石や尿管結石に対して体の外から約3000発の衝撃波を結石に当てて結石を破砕する治療法です。年間約30件の治療に対して機械の準備、治療の補助を行っています。
心臓カテーテル業務
医師・看護師・放射線技師・検査技師と連携し、心臓カテーテル検査や経皮的血管形成術を行っています。臨床工学技士は医師がおこなう手技の補助を行ない、治療に使用する機器の操作や点検などを行っています。
ペースメーカー業務
ペースメーカーとは、脈の遅い患者の心筋に電気刺激を与えることで、脈を正常に戻す医療機器です。臨床工学技士はペースメーカーの植え込み時や、ペースメーカーの交換時に立会い動作設定と点検を行います。また、月に一度ペースメーカー外来にて「正常に動作しているか」「電池はまだ消耗していないか」「危険な不正脈は出ていないか」などのチェックを行なっています。 ペースメーカーの入っている患者さんが手術をおこなう場合にも電気メス等の医療機器でペースメーカーが誤動作しないように手術前後でペースメーカーのモード変更や点検を行っています。