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診療部門

歯科・口腔外科

特色

長野県内の病院の中では、比較的歴史が古く昭和50年から口腔外科診療が行なわれています。同時に県内では最も早く口腔外科認定医による専門医療が開始されました。各種口腔外科疾患の治療成績においても学会で高い評価を得ています。
東信地方の基幹病院であり、取り扱う疾患も幅広く、舌がんに代表される各種頭頚部悪性腫瘍、救急を要する顎顔面の外傷骨折、スポーツ外傷、軟組織欠損、顎変性症、難治性口内炎、野生動物による襲撃など多岐に渡っています。

  • 令和3年 日本口腔外科学会認定准研修施設

診療内容・治療方法について

外来での治療は原則として予約診療制となっております。初めて受診される方は地域連携室または歯科外来での予約をお願いします。

受診にはかかりつけの医院・歯科医院からの紹介状が必要です。

(外傷や炎症など急を要する方の診療はこの限りではありません。また一般の歯科治療については連携している歯科医院での治療をお願いすることがございます。

 

主に舌がんなどの口腔がん、顎変形症、顔面外傷、唾液腺疾患、顎骨腫瘍、歯性感染症、顎関節症、口唇口蓋裂などの先天異常、原因不明の顎顔面痛・神経痛、口腔粘膜疾患などの口腔外科疾患の治療を扱っています。それ以外に一般開業歯科医では治療のむずかしい埋伏歯の抜歯、歯科的疾患、有病者(心臓病、高血圧など)の歯科治療なども行っています。

埋伏歯抜歯

智歯(親知らず)の抜歯は原則として即時外来で行なっていますが、治療に対しての不安や恐怖心がある場合は、静脈内鎮静法、全身麻酔で眠っている間に治療を行うこともできます。静脈内鎮静法、全身麻酔下での治療を含め毎年500本以上の埋伏智歯の抜歯実績があります。また智歯以外の埋伏歯、萌出不全歯に対しては抜歯だけではなく、矯正専門医との連携による萌出、咬合誘導などを行っております。

有病者歯科治療

心臓病、高血圧、脳梗塞、血の止まりにくい薬を飲んでいる方など、一般歯科医院では検査器具が無く、治療が困難な患者さんの歯科治療を行っています。通院が困難な在宅・寝たきりの方などは入院下での治療をすることができます。詳しくは担当医とご相談ください。

そのほかの専門的治療など

睡眠時無呼吸

日中の眠気や睡眠時のいびきでお困りの方の相談や治療に関しても受け付けております。内科専門医と協力して口腔内装具の製作、メンテナンスを行っています。

摂食・嚥下障害

飲み込みにくい、食事の時にむせるなどの摂食嚥下障害や嚥下に関する検査などを行い、言語療法士、栄養士とともに食事の方法や食形態のアドバイスをしています。

周術期口腔機能管理、口腔ケア

全身麻酔下手術や抗がん剤などのがん治療の際の口腔内診査や清掃、口内炎のケアなどを専門的に行っています。また、入院中の患者様に対しては様々な合併症予防のために口腔ケアを積極的に行っております。

歯科インプラントに関する治療

インプラントを埋入する顎の骨が少ない方に対してはその骨や付着歯肉を増やす手術(サイナスリフト、ソケットリフト、骨移植、歯肉移植 など)を行っています。詳しくは担当医にお尋ねください。

歯科衛生士の業務内容

病院歯科としての特徴を生かし感染症対策を徹底し、口腔外科疾患を主とした歯科口腔外科・矯正歯科などの専門的な歯科衛生士業務に対応しています。

・外来手術機具の準備、手術の介助など歯科医師のアシスタント業務。

・歯周病患者のブラッシング指導、歯石除去、生活習慣指導などの口腔ケアを行うと同時に、口腔清掃の重要性を啓蒙する。

・有病患者さんや寝たきりの入院患者さんの口腔ケアは、担当医や看護師と連係を取りながら、病棟ベットサイドで個々の状態にあった、きめ細かな口腔ケアを実施し口腔内環境の改善を計っています。それにより誤嚥性肺炎などの呼吸器感染の予防に貢献しています。

・全身的疾患(肝臓病、糖尿病など)を持つ歯周病の患者さんに対しては、病気との関連を説明し、適切かつ定期的な口腔衛生管理を行うことにより摂食・会話・口臭予防などの向上を図る取り組をしています。

・妊産婦を対象に、ブラッシング方法を中心とした保健指導を実施し、未来を担う子育ての重要な役割を持つ母親の意識向上に取り組んでいます。

 

所属学会・研究会

日本口腔ケア学会
日本歯科衛生士会

長野県歯科衛生士会

チーム医療

摂食機能支援チーム

NST(栄養サポートチーム)
糖尿病サポートチーム など

歯科技工士の業務内容

歯科技工室は、歯科技工士という国家資格を持った技術職員が在籍し、歯科医師の指示のもと、入れ歯や歯の被せもの(クラウン)の製作はもちろんのこと、病院歯科口腔外科の特性を生かし睡眠時無呼吸症候群(SAS)に対する口腔内装置をはじめ、術後の顎欠損に対する顎補綴(顎義歯)や顎関節症の治療用スプリント(口腔内装置)などの技工物を製作しています。通常、歯科技工士は患者様と接する機会が少ないのですが、歯科技工室は歯科口腔外科外来と隣接していますので、担当歯科医師、歯科衛生士とともに一緒に立ち会わせて頂き、患者様と向き合い話をしながら要望を聞き、口腔内の状況を把握し患者様の満足度を高め違和感のない補綴物の製作に日々励んでいます。
また、各種学会に所属し、学習会や研修会に積極的に参加し、知識を高め技術の習得に努めています。

所属学会・研究会

  • 日本歯科技工学会
  • 日本口腔顎顔面技工学会

診療スタッフ

秋田 大輔 常勤

歯科口腔外科医長 平成21年卒

学会・備考

歯学博士
日本口腔外科学会専門医
日本口腔科学会認定医
日本有病者歯科医療学会専門医
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士

鈴木 友香 常勤

歯科口腔外科医師 令和3年卒

学会・備考

日本口腔外科学会

日本有病者歯科医療学会

日本口腔腫瘍学会

日本口腔インプラント学会

栗田 浩 非常勤

昭和62年卒

学会・備考

信州大学医学部 歯科口腔外科教授
医学博士
日本口腔外科学会専門医・指導医、評議員
日本口腔インプラント学会専門医・指導医
日本顎顔面インプラント学会認定医・指導医
日本顎関節症学会認定医・指導医
日本がん治療医認定機構がん治療認定医(歯科口腔外科)
日本がん診療認定医機構暫定教育医(歯科口腔外科)
日本有病者歯科医療学会認定医・指導医、評議員
日本口腔科学会評議員
日本口腔ケア学会評議員
日本口腔腫瘍学会評議員
日本頭頸部癌学会
日本癌治療学会
International Association of Oral and Maxillofacial Surgeons.International Association for Dental Research など

 

登内 恒介 非常勤

 

学会・備考

口腔外科学会

有病者歯科医療学会

林 香里 非常勤

 

学会・備考

口腔外科学会

有病者歯科医療学会

 

その他スタッフ
  • 歯科衛生士    4名
  • 歯科技工士    2名
  • 看護師      2名