診療放射線科
診療放射線科で行われる検査には様々なものがありますが、放射線の利用方法により大きく2つに分けられます。ひとつは体の外からX線をあてて、目的の部分を画像化する X線撮影(レントゲン)・X線CT・血管造影などの検査、もうひとつは放射性薬剤を注入して、その体内の分布を画像化するRI検査です。
放射線は医療に大変役立つ一方で、取り扱いを間違えると危険なものになります。当科で患者さんが受ける放射線検査については、診療放射線技師が厳重に被ばく線量を管理していますので、安心して検査をお受け下さい。
また、当科ではその他にも超音波検査や,強力な磁力を用いるMRI検査も行っています。いずれの検査も専門的に研修を受けたスタッフが担当いたします。不安な事や疑問に思うことがあれば遠慮なくお尋ね下さい。
主な画像診断装置の紹介
一般撮影DR装置
現在のX線撮影はデジタル方式になっていて従来よりも低い被ばく線量での撮影が可能となっています。年間に、およそ3,500件の撮影をしています。
CT装置
全身の部位の検査が可能で、高速で高画質の断層画像が得られます。年間に、およそ10,000件の検査を行っています。また、人間ドックで胸部CT検診も行っています。
血管撮影装置
心臓冠動脈・脳血管・肝臓の検査や
治療を行います。年間に、およそ
400件の検査を行っています。
超音波診断装置
人体に無害な超音波を利用して、体の内部を観察します。血液の流れや組織の 硬さを測定することができます。
年間に、およそ1,500件の検査を行っています。
X線TV装置
X線透視を用いて、胃・大腸のバリウム検査や、消化器領域・整形外科領域などの治療を行います。年間に、およそ1,500件の検査を行っています。
ワークステーション
CT、MR、血管撮影装置などの画像を立体表示したり、3D画像の作成など、様々な計測や解析をする専用のコンピューターです。
MR装置
磁気と電磁波を利用して画像を作成します。CT同様全身の部位の検査が可能で、X線を用いないので被ばくがありません、年間に、およそ4,500件の検査を行っています。
歯科用撮影装置
歯全体のパノラマ撮影や、治療歯のデンタル撮影など、歯科口腔外科の特殊撮影に利用します。
骨密度測定装置
骨密度を測定し、骨粗鬆症の診断に利用します。年間800件程度の検査を行っております。人間ドックのオプション検査でも使用されています。
デジタル乳房撮影装置
乳房の撮影をします。フラットパネル搭載型デジタルマンモグラフィ撮影装置を使用しており、今までより微細な病変が描出できるようになりました。また、マンモトームという乳腺の組織診断も行っています。
ガンマカメラ装置
微量のRI(ラジオアイソトープ=放射性同位元素)を投与し、その動き、分布を画像にします。様々な解析が可能です。年間に、およそ500件の検査を行っています。
設備規模
一般撮影DR装置 :3台 ポータブル撮影装置 :4台
乳房撮影装置 :1台 外科用イメージ :4台
CT装置 :2台 血管撮影装置 :1台
MR装置(1.5T) :2台 歯科撮影装置
X線TV装置 :1台 デンタル/パノラマ :各1台
ガンマカメラ(RI検査) :1台 超音波診断装置 :当科に4台
受診される皆様へ
よりよい検査のためにご協力をお願いします。
X線撮影
X線撮影時ブラジャーやボタン・ファスナー・湿布や頭髪などが写真に写り込むと、病気の影とまぎらわしく、正しい診断の妨げになりますので、撮影部位と重なる場合は外すようお願いしています。
MR
MR検査の際、金属類が体についていると、火傷を起こす可能性があり、大変危険です。検査当日は外してからお越しください。また、時計や補聴器等の機械類はMRI室の磁気により故障してしまうため、必ず入室前に外していただきます。
RI
RI検査に使用する薬品は有効期限が当日限りのため、予定通り検査が実施できないとその薬品は使用できなくなってしまいます。検査前日に予定通り検査が可能か確認の電話を入れさせていただております。また、ご都合が悪くなった場合や体調が悪い時などは、RI室または受診科まで時間を問わずご連絡ください。
CT
造影CT検査を受けられる方は、造影剤副作用のひとつである嘔吐を防ぐため、また造影剤を使用しない場合の腹部検査でも、腹腔内環境の保持のため、検査前4時間程度の絶食をお願いしています。
スタッフ紹介
当部門のスタッフは、多くの国家資格、認定資格を持っており、高度化専門化する
医療に対応しています。
認定資格者、学会認定者
・第1種放射線取扱主任者 :2名
・超音波検査士 :4名
・乳がん検診超音波実施技師 :1名
・検診マンモグラフィ撮影認定放診療射線技師 :5名
・肺がんCT検診認定技師 :3名
・X線CT認定技師 :1名