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病院指標

平成30年度病院指標

年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 122 79 77 81 174 253 647 1085 1128 453

地域住民の超高齢化に伴い高齢患者さんが多く、昨年度同様、70歳以上の方が全体の65%を占めており、中でも70歳代・80歳代の方が一番多く入院していました。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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内科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 56 25.59 20.92 7.14 85.63
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 45 14.87 12.58 4.44 75.40
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 31 22.00 17.66 3.23 87.03
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 30 3.53 5.10 0.00 70.57
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 16 14.25 13.90 0.00 59.06

当院は高齢者施設からの紹介も多く,地域の高齢化率も高くなり,嚥下機能の低下を一因とする誤嚥性肺炎の症例が多くなっております。絶食補液抗生剤投与等で改善を図り,リハビリスタッフと協力して残された嚥下機能で在宅復帰できるよう工夫し,嚥下困難な症例に緩和ケアも含めての治療方針の見直しなどの検討を行っております。
また高齢者の女性の割合は多く発熱や体調不良の原因が膀胱炎に端を発した尿路感染であることも多く,また前立腺に問題を抱える男性高齢者も増えてきており,炎症性疾患の原因が尿路感染症であることを内科医で診断,治療を開始し,泌尿器科と連携して治療及び再発予防につとめております。
高血圧や糖尿病等を持病に抱えながら年齢を重ねると,心不全で入院加療が必要な状態に陥る事も多く,循環器内科チームや,循環器内科チームと連携して一般内科でも対応し,治療及び再発予防につとめております。
一般に前庭機能障害に分類される疾患である,めまいを主訴に受診され,入院加療を要する症例も多く,当院には耳鼻科常勤医はおりませんが,非常勤の耳鼻科専門医に指導を仰ぎながら,治療を行っております。
糖尿病に関しては外食産業の利用など食生活の変容や車社会での運動不足等から当院でも患者数は増えており,専門医と関連職種スタッフでチームを組んで, 血糖コントロールが悪化した方、インスリン導入が必要な方など、患者さんの状態に応じて短期用、長期用のクリニカルパスを使用し入院治療を行っています。

循環器科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 46 23.65 17.66 6.52 83.07
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の 手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 39 15.23 12.52 2.56 69.23
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 31 4.94 3.01 3.23 66.94
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 30 24.03 20.92 6.67 88.63
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし 1、3あり 手術処置等2なし 副傷病なし 20 12.65 11.01 0.00 80.80

循環器内科の医師数が減少したのに伴い担当患者がより専門分化した症例に偏る傾向となりました。具体的には誤嚥性肺炎や尿路感染症の症例の受け持ちが減少し、不整脈・心筋梗塞が増加しています。昨年と比較して心不全の平均在院日数が短縮していますが、昨年は長期入院に至った方が少数ながらいたことが延長の原因であり、一昨年との比較においてはほぼ変わりない3週間超の入院期間でした。

神経内科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 25 29.64 20.92 0.00 84.32
010155xxxxx00x 運動ニューロン疾患等 手術・処置等2なし 副傷病なし 14 26.29 13.66 7.14 77.50
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 14 29.29 17.67 7.14 77.79
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 11 8.00 5.10 0.00 70.09
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし 11 16.91 19.01 9.09 77.09

誤嚥性肺炎:当科では神経難病患者の在宅診療や脳梗塞後の患者さんを診療する機会も多く、ご高齢な方の誤嚥性肺炎での入院も多くなっています。

運動ニューロン疾患:訪問診療している神経難病患者さんは個々の患者さんに応じてレスパイト入院にも対応しており、在宅療養を継続する助けとなれば良いと考えております。

パーキンソン病:難病患者さんのなかではパーキンソン患者さんは一番多いのですが、原疾患の悪化だけで無く レスパイト入院をしたり、様々な合併症(イレウス、誤嚥性肺炎等)のため入院をされたりしています。

前庭機能障害:当院ではめまい患者さんの入院にも対応しており、外来耳鼻科Drと併診で診る形もとっています。

敗血症:当院は病院全体で年に2200台もの救急車を受けており、神経内科領域を超えて敗血症など感染症での入院も担当させていただいています。

小児科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 27 3.96 5.71 0.00 4.52
100380xxxxxxxx 体液量減少症 20 2.90 9.12 0.00 4.45
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 16 3.63 6.62 0.00 3.69
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし 14 3.00 6.14 0.00 2.79
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 3.00

こもろ医療センターを受診される小児患者さんの対応地域では小児人口数はほぼ一定となり当院でもこどもの総合診療医として地域に根ざした医療を安定的に提供できている状態となってきました。受診され治療を受ける疾患は今も昔も変わらず「感染症」です。感染微生物はその年の流行に大きく作用されます。ちなみに令和元年度は手足口病の大流行のため脱水の入院治療が多くなっているのが特徴です。平成29年度に多くみられた胃腸炎は、平成30年度ではロタウイルス胃腸炎罹患数がワクチンと温暖化による流行パターンの変化によって減少傾向を感じました。しかしながらノロウイルス胃腸炎は成人も含め通年増加しています。さらに、平成30年度は肺炎を中心に気道感染の増加を感じられます。中でもマイコプラズマ肺炎は通年を通して集団生活の中で慢性的に感染が続いているのが特徴です。また乳幼児を中心に秋期に感染が蔓延するRSウイルス感染は8月から流行が始まり年々流行開始時期が暑い時期から始まってきています。
感染症以外では、かつてアレルギーの病気で入院加療される患者さんも多くおりました。喘息もそのうちの一つでしたが、著名なのは重症発作が減少している印象があります。これは家庭での吸入器導入とステロイド吸入を中心とした治療が要因ではないかと考えております。かつては長期に入院加療が必要な喘息患者さんも激減し今は短期加療にて家庭でコントロールできる患者さんが多くなってきています。その反面食物アレルギーが増加する印象があり、口腔内呼吸器症状を発症する重傷度の高い患者さんが多くなり精査入院加療が必要となる方が多くなってきています。
このように、こどもの病気は年々その姿を変化してきております。しかしながらインフルエンザは毎年のように変わらず流行をみとめ、こどもに限らず成人も含め、ワクチンによる感染対策など常日頃十分な対応を準備しておくことが大切と考えております。また、ワクチン定期接種が安定的に行われるようになったため細菌髄膜炎などの重症感染症が激減し水痘なども子供では外来診療で診る機会が減少しました。その反面、風疹や麻疹など成人での感染の発生が現在でも危惧されています。最近では成人やワクチン未接種の乳児に百日咳の感染も診るようになってきました。これらの傾向はしばらく続くものと思われます。

外科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 55 5.87 4.96 0.00 71.00
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 32 12.97 10.08 0.00 79.47
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 28 10.21 8.95 7.14 75.43
060060xx99x30x 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等23あり 副傷病なし 27 2.00 7.48 0.00 68.63
060340xx99x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 24 11.08 9.81 4.17 77.58

1位:成人鼠径ヘルニア

2位:総胆管結石症、胆管炎(手術あり、処置無し)

3位:腸閉塞

4位:肝外胆管腫瘍(手術無し、処置あり)

5位:総胆管結石症、胆管炎(手術無し、処置無し)

膵頭部十二指腸切除や、胆管空腸吻合している患者さんの頻回の胆管炎入院と全身麻酔不可能な高齢患者の胆石、胆管炎が多いです。腸閉塞は術後腸閉塞のみならず手術歴の無い内ヘルニアや絞扼性ヘルニアも含みます。ヘルニア手術は麻酔可能で腹腔内手術歴無い症例は積極的に腹腔鏡手術で治療しています。

整形外科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等  82 61.71 26.3 4.88 86.01
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 40 36.45 19.61 0.00 76.20
160760xx97xxxx 前腕の骨折 手術あり 38 4.39 5.68 0.00 59.71
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 33 50.70 24.26 0.00 77.00
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 28 50.00 22.27 0.00 71.21

骨粗鬆症を基盤とした高齢者の骨折が多く、1位、2位を占めています。手術からリハビリテーションまで当院で行っているため、在院日数は長めになっていますが、転院の患者さんが少なくなっています。

脳神経外科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 29 8.10 7.35 0.00 58.69
010060×2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 27 25.63 16.18 18.52 77.30
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 26 12.23 9.69 0.00 79.50
010060×2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病1あり発症前Rankin Scale 0、1又は2 25 22.64 18.22 8.00 72.64
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 18 8.39 7.28 11.11 60.72

〈脳梗塞について〉
当院では脳神経外科・神経内科で脳卒中チームをつくり、24時間体制で診断・治療をおこなっています。超急性期には適応があればtPA治療をおこなっています。内頚動脈、中大脳動脈など太い動脈の血栓症に関しては、外部より血管内治療医を招聘し行っています。
慢性期リハビリテーションは当院では地域包括病棟 あるいはリハビリテーション専門病院の回復期病床と連携をとり行っています。

〈外傷について〉
脳出血の中で、最も多い慢性硬膜下血腫に対しては、局所麻酔下で穿頭血腫除去術を施行し、頭蓋内血腫に対しては、全身麻酔下による開頭血腫除去を施行しています。急性外傷によって、手術が必要であれば緊急手術を行っています。

産婦人科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 手術あり 27 5.96 8.86 0.00 68.22
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし 3.2
120180xx99xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 手術なし 6.52

「生殖器脱出症 手術あり」とは、子宮脱や膣前壁脱などの骨盤臓器脱に対して、主には当院で行っているメッシュ手術(膀胱脱メッシュ手術)に対する分類です。当院では、6日間入院でのクリニカルパスを用いて行っております。

泌尿器科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし 49 2.02 2.53 0.00 72.59
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 35 8.89 7.20 0.00 75.00
11012xxx040x0x 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 手術・処置等1なし 副傷病なし 13 2.92 2.72 0.00 68.15
110080xx991x1x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病あり  –  – 4.79  –  –
11013xxx06xxxx 下部尿路疾患 膀胱結石、異物摘出術 経尿道的手術等 5.64

前立腺癌疑いの患者さんを対象に確定診断目的に前立腺針生検を行っております。
通常入院は1泊2日を予定しています。検査後は出血・痛み・感染のコントロール・排尿障害の有無を観察し合併症対策に努めております。

膀胱腫瘍に対する初期治療として経尿道的手術を行っています。
通常入院日数は8日を予定していますが、病状が安定している患者さんには早期退院をおすすめします。また、合併症のある患者さんには安全な手術を遂行できるよう入院術前管理を行い、術後は各患者さんが安心して退院できるように排尿状態が安定するまでの入院を提供しています。

自然排石が難しい腎尿管結石に対して体外衝撃波結石破砕術を行っています。
予定入院日数は2日ですが術後の結石による痛みや尿路感染がある場合は、病状が安定するまで入院管理しています。

眼科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 302 2.01 2.84 0.00 76.61
020130xxxxxxxx 原田病  –  – 16.04  –  –
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり片眼  – 8.00  –  –

高齢者の白内障が多く、1位を占めています。昨年と比較しても増加しており、クリニカルパスを使用し、白内障手術中心に、1泊2日の入院期間で退院しています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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初発 再発 病期分類基準(※) 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 10 18 15 1 7,8
大腸癌 13 10 11 39 12 40 1 7,8
乳癌 26 23 1 7,8
肺癌 1 8
肝癌 12 1 7,8

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

胃癌:内視鏡検診の普及している地域でNBI(狭帯域光観察)導入している開業クリニックも多いことが影響してか病期Ⅰ~Ⅱが多いです。早期胃癌は近隣病院に紹介してのESD(内視鏡的粘膜下層はく離術)となるとが多いです。

大腸癌:癌性腸閉塞で初診となる患者多く病期Ⅳで発見されること多いです。早期発見・治療のため、便潜血検査は年に4回行うことを強くおすすめします。

乳癌:当院乳腺専門医師が近隣病院で外来診察を行っており2次検診患者様の精査をマンモトーム、MRI、CTで総合的に行っているため病期Ⅰ~Ⅱが圧倒的に多いです。

肺癌:当院肺外科専門医常勤はいないため診断された場合は近隣の病院の呼吸器外科へ紹介としています。当院放射線科医師は肺CT検診の専門科であるため早期診断症例は多いです。

肝癌:肝臓内科常勤医いないため診断された患者様は部分切除の場合は当院で多葉切除の患者様は高度医療機関へ紹介としています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 14 10.14 56.64
中等症 76 18.45 79.47
重症 20 29.65 85.90
超重症
不明

仕事や日常生活での無理がたたり,喫煙や飲酒もひきがねとなった働き盛りの中高年の肺炎患者も一定数あり,そのような肺炎は入院安静,禁酒禁煙で比較的短期間の入院で軽快し退院されます。その一方で肺炎の主体は高齢者です。 加齢による嚥下機能低下や呼吸機能低下により喀痰排出能力も低下し,自覚症状も低下しているため,重症化してから受診されることも多く,入院後も治療に難渋し入院期間も長引くことが多いのが現状です。そのような高齢者も, 肺炎治癒をめざし,治癒後もリハビリ等で在宅復帰を目指しております。

脳梗塞の患者数等

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発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 169 33.20 78.19 14.44
その他 18 25.22 78.89 0.53

当院では脳神経外科・神経内科で脳卒中チームをつくり、24時間体制で診断・治療をおこなっています。超急性期には適応があればtPA治療をおこなっています。内頚動脈、中大脳動脈など太い動脈の血栓症に関しては、外部より血管内治療医を招聘し行っています。慢性期リハビリテーションは当院では地域包括病棟 あるいはリハビリテーション専門病院の回復期病床と連携をとり行っているため、リハビリテーション専門病院への転院が大部分を占めます。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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循環器内科

Kコード名称患者数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢患者用パス

 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 24 0.04 14.13 0.00 70.54
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 20 1.60 9.45 0.00 70.00
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 16 0.00 26.88 6.25 67.75
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 16 5.13 8.31 6.25 80.69
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他)

心臓カテーテル治療について予定件数は昨年並みの20件でしたが、緊急件数に関しては不安定狭心症・急性心筋梗塞をあわせると昨年の24件から40件まで大幅に増加しました。緊急の胸痛については積極的に受け入れを行っています。また平成30年から新たに開始した経皮的カテーテル心筋焼灼術についてはこれまで順調に症例を重ねております。
各手技の術後平均術後日数は急性経皮的冠動脈ステント(急性心筋梗塞)で14日、経皮的冠動脈ステント(不安定狭心症)で7日、経皮的冠動脈ステント(その他)で3日・ペースメーカー移植術で7日が目安となります。合併症の有無・併存症の有無・リハビリテーションの必要などにより入院期間は延長することがあり、長期入院された方が含まれるためデータ上入院期間が長く算出されています。

外科
 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 31 1.42 2.97 0.00 67.48
K6335 鼠径ヘルニア手術 29 2.90 4.17 0.00 71.41
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 25 2.08 21.32 0.00 85.76
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 20 1.80 7.65 0.00 66.00
K654 内視鏡的消化管止血術 19 2.95 16.68 0.00 74.32

1位:腹腔鏡下ヘルニア修復術

2位:鼠径ヘルニア(前方アプローチ手術)

3位:内視鏡下胆道ステント留置術(含む金属ステント)

4位:腹腔鏡下胆嚢摘出術

5位:内視鏡的消化管止血術(上下部混合)

全身麻酔不可能な高齢者の胆管疾患多くステント留置し定期的交換とする症例が多いです。

整形外科
 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
K0821 人工関節置換術(肩,股,膝) 66 5.21 44.20 0.00 75.44
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 54 6.57 55.31 3.70 82.07
K0462 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) 39 2.64 20.79 0.00 58.13
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕,下腿) 34 0.32 1.44 0.00 55.15
K0811 人工骨頭挿入術(肩,股) 25 8.12 47.32 4.00 84.08

新病院となり、人工関節センターとして下肢の人工関節手術に注力したので、下肢の人工関節手術が多くなっています。

脳神経外科
 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 26 3.96 13.69 3.85 82.35
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所)
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内)
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他)
K1742 水頭症手術(シャント手術)21.4

〈脳外科手術について〉
・慢性硬膜下血腫は外傷後、慢性的(通常は3週間以降)に血腫がたまり症状を起こす疾患であり 局所麻酔下で穿頭血腫除去術を行っています。
・脳内出血は高血圧などにより動脈硬化きたした穿通枝(脳内の細い血管)が破綻して出血を起こし発症するものです。意識障害 片麻痺 言語障害などが主な症状です。発症部位 血腫の大きさ 症状などより手術適応を判断し開頭術(顕微鏡を使用) CT誘導下(CTを撮影しながら血腫の位置を確認しながら摘出) 神経内視鏡下のいずれから手術方法を選びます。手術後症状の回復には長期のリハビリテーションを必要とします。
・脳動脈瘤は脳内の比較的太い動脈の一部ふくれて、出血を起こすとクモ膜下出血。あるいは、偶然に脳検査などで発見されます。クモ膜下出血をきたした場合は、再破裂を防ぐ為に開頭術によるクリッピング術(顕微鏡使用)、カテーテルを通して行うコイル塞栓術のいずれかの方法を状態 動脈瘤の場所などに応じて決定します。破裂していない動脈瘤の場合経過観察を含め慎重に治療方法を決定します。
・脳腫瘍は 頭蓋内に発生した腫瘍をさしますが、腫瘍が大きく脳の圧迫がある、症状をひき起こしている、腫瘍周囲にむくみをきたしている、重要神経組織 血管組織の傍に存在する場合 手術適応になることがあります。開頭し顕微鏡下で腫瘍を摘出します。周囲には重要組織があるため脳波モニター 神経内視鏡 超音波ドプラー 術中血管造影などを駆使して行います。
・水頭症手術はクモ膜下出血後と特発性正常圧水頭症に対して行っています。特発性水頭症は認知機能低下、歩行障害、尿失禁などの症状を徐々におこすもので、認知症の2時的原因疾患の一つです。シャント手術により認知機能低下、歩行障害、尿失禁に改善が期待できます。

産婦人科
 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
K802-21 膀胱脱手術(メッシュ使用) 16 1.00 4.00 0.00 68.88
K8653 子宮脱手術(マンチェスター手術)
K867 子宮頸部(腟部)切除術
K802-22 膀胱脱手術(その他)
K8982 帝王切開術(選択帝王切開)

当科で行っている手術の過半数は、骨盤臓器脱に対する手術(膀胱脱メッシュ使用、非メッシュ使用)です。その他、帝王切開手術、良性卵巣嚢腫に対する手術や子宮全摘術、子宮頸部異形成に対する子宮頸部(膣部)切除術、初期流産に対する流産手術などを行っております。

眼科
 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 301 0.00 1.01 0.00 76.59
K2682 緑内障手術(流出路再建術)
K2821イ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(縫着レンズを挿入するもの)

眼科では現在、手術の木曜日を除いて、月曜日から金曜日まで外来枠を広げ、白内障、緑内障、角膜疾患、ぶどう膜炎、網膜硝子体疾患と幅広く診療を行っております。
また、糖尿病、高血圧などの全身疾患の合併症を起こすことが多く、他科と連携しながら予防、治療も行っております。手術では白内障中心に、加齢黄斑変性に対しては硝子体注射を積極的に行っております。

泌尿器科
 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 25 1.52 6.40 0.00 76.08
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 12 0.33 1.33 0.00 67.08
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他のもの)
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術
K7981 膀胱結石,異物摘出術(経尿道的手術)

膀胱腫瘍に対して腰椎麻酔下経尿道的手術(内視鏡手術)を行っています。
予定入院期間8日
多くの場合はこの内視鏡手術で根治治療となりますが、切除しきれない浸潤性がんや転移を有するがんにおいては追加治療を高度医療機関に紹介致します。

自然排石が難しい腎尿管結石の治療として体外衝撃波結石破砕術を行っています。
予定入院日数は2日
必要に応じて尿管ステント留置します。破砕効果不十分な場合は追加で衝撃波治療を繰り返し行いますが、治療効果が見られない場合は尿管鏡治療を行います。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 14 0.34
異なる 15 0.37
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 13 0.32
異なる

高齢患者が多くその平均年齢も80台後半を超えてきている状況で、既往症を多数抱えている高齢患者が純粋に感染症で敗血症となり入院する症例が増えています。手術適応から術後DIC合併患者数は減少傾向にあります。当院ではエンドトキシン吸着も行えるため下部消化管穿孔術後ではベッドサイドで吸着回すことも多々あります。

水頭症に対するシャント術はシャントチューブが細いため閉塞することがあるので再手術をおこない症状の改善をはかります。頭部手術で人工骨を使用することがあるので時に異物反応をおこし感染をおこすことがあります。通常は異物を除去することで解決します。