JA長野厚生連浅間南麓こもろ医療センター JA長野厚生連
浅間南麓こもろ医療センター

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診療技術部門

薬剤部

概略

当院は病床数260床の地方の中規模病院です。薬剤部は現在14名の薬剤師で業務に当たっています。
特別アカデミックな業務を行っているわけでもなく、またIT化を進め調剤機器を駆使した先進的な薬剤部ではありませんが、当たり前のことをごく当たり前にできる“地味にスゴイ”薬剤部を目指して業務に取り組んでいます。

業務紹介

内服・外用薬の調剤

主に入院患者さんの内服・外用薬の調剤を行っています。調剤に当たり用法用量や相互作用はもちろん、腎機能や肝機能の状態、必要な検査が行われているか、検査値に問題はないかなどを事前に確認します。

注射薬の調剤

当部の特徴のひとつは抗がん剤や高カロリー輸液の調整はもちろんですが、一般の注射剤においてもできる限り薬剤師と看護師が協働してミキシング業務を行っています。一緒に行うことで看護師教育も兼ねています。
抗がん剤は専用の安全キャビネット、TPNはクリーンベンチ、その他一般の注射剤は専用ルームにてミキシングを行っています。

製剤

様々な医薬品が市販されている一方、診療上、それらをさらに加工した薬剤が必要になることがあります。また、診療上で必要な製剤であっても、製薬企業による製造・市販されていないものもあります。こういった現状に対応するため、市販されている医薬品を使用して目的に合った剤形に加工したり、市販されていない薬剤を調製する、いわゆる院内製剤の調製を行っています。
当院で作成している院内製剤には、内服薬、外用薬(坐剤、点眼薬など)、注射薬などがあります。

医薬品情報室(DI室)

医薬品に関する情報(添付文書の改訂、安全性情報など)を日々チェックしています。幅広い情報収集に努め、緊急性や重要性、情報の確かさを評価しています。
医師、看護師、その他スタッフに向けて、副作用の情報、適正使用に関する情報などを提供しています。
医師や看護師などの医療スタッフからの医薬品に関する問い合わせにも対応しています。

薬剤管理指導

病棟においてチーム医療の一員として入院患者さんの薬物治療のサポートや安全管理を行っています。カンファレンスや回診などにも参加し、他の医療スタッフと情報共有しながら、より良い医療を提供できるよう努めています。
当院では電子カルテを導入しており、検査データなども確認した上で、患者さんの投薬内容(用法用量、相互作用など)が適正かどうか確認しています。
薬物療法の効果や副作用、コンプライアンスの状況、薬物血中濃度などを総合的に判断し、処方設計、用法・用量・剤型の変更、必要な検査の実施などを医師に提案することもあります。
患者さんのベッドサイドに直接うかがい、飲み方・副作用・生活上の注意事項の説明を行っています。薬剤に関する説明を行うだけでなく、患者さんの思いや考えに寄り添った薬物療法ができるようサポートしています。
医師・看護師・その他のスタッフへの医薬品情報提供や、病棟配置薬の管理、病棟におけるリスクマネジメントなどにも関与しています。

保険薬局の皆様へ

疑義照会の方法について

院外処方せんに関する疑義照会の窓口は薬剤部です。専用回線がありますのでご利用下さい。なお、保険等に関しては直接医事課へお尋ねください。
疑義照会専用番号 0267-25-3904(薬剤部直通)
病院代表 0267-22-1070

院外処方箋における疑義照会簡素化プロトコールについて

薬物治療管理の一環として、調剤上の典型的な変更に伴う疑義照会を減らし、患者さんへの薬学的ケアの充実および処方医や保険薬局の負担軽減を図る目的で「院外処方箋における疑義照会簡素化プロトコール」を運用しています。(疑義照会簡素化プロトコルファイルにリンク PDF ドライブにあります)

服薬情報提供書(トレーシングレポート)について

処方せんの右半分は服薬情報提供書(トレーシングレポート)となっています。
保険薬局にて即時性は低いものの「処方医師への提供が望ましい」と判断された内容についてFaxにて服薬情報提供書を送信願います。医師へ情報伝達を行い情報の共有化を図ります。
また、疑義照会簡素化プロトコルを用いて処方変更した際にもご利用してもらってかまいません。
Fax番号 0267-24-1024 (薬剤部直通)

スタッフ紹介

薬剤師:14名
専門・認定薬剤師
  • 日本静脈経腸栄養学会/栄養サポートチーム専門療法士:2名
  • 日本糖尿病療養指導士認定機構/糖尿病療養指導士:1名
  • 日本薬剤師研修センター・日本生薬学会/漢方・生薬認定薬剤師 :1名
  • 介護支援専門員 :1名
  • 日本病院薬剤師会/生涯研修履修認定薬剤師:1名
  • 日本薬剤師研修センター/研修認定薬剤師:7名
  • 日本薬剤師研修センター/認定実務実習指導薬剤師:3名

実績(2016年度)

  • 外来処方せん枚数      6090枚/月 (院外処方せん率:95%)
  • 入院処方せん枚数      2670枚/月
  • 薬剤師管理指導:      340件/月
  • 退院時薬剤情報管理指導   30件/月
  • 麻薬管理加算        15件/月
  • 病棟業務実施加算      算定
  • 抗がん剤ミキシング件数   55件/月
  • TPNミキシング件数     120件/月
  • 一般注射ミキシング本数   3550本/月

職場目標

病院は薬剤師として最も総合的な力を発揮できる職場ではないかと思います。薬の知識のみならず、病態、衛生、法律、医療制度…など幅広い知識が要求されます。薬剤師としてスキルアップを望むなら最適な職場ではないでしょうか。
当院は地域の二次救急を担う急性期病院ですが、残念ながら癌などの専門的な治療を行う拠点病院には指定されていません。薬剤師数もそう多くはないため専門分野に特化して業務を行うことは難しいですが、全員が高いレベルでオールラウンドに業務をこなせるジェネラリストでありたいと考えています。野球のように守備範囲に来たボールだけを捌けばよいというスタンスではなく、フォワードでも必要があればディフェンスも厭わないといったサッカー型の人材育成を目標としています。