JA長野厚生連浅間南麓こもろ医療センター JA長野厚生連
浅間南麓こもろ医療センター

文字サイズ

ホーム > 当院の紹介 > 病院指標 > 令和2年度病院指標

病院指標

令和2年度病院指標

年齢階級別退院患者数

ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 38 36 59 62 120 253 507 1,023 960 440

令和2年から新型コロナウイルス感染症の拡大で病院の受診控えや、国民全体が感染予防対策をしたため、全国的に季節性流行感染症や外出を控えた影響で外傷が減少し、患者総数は前年より16%減少しています。特に0歳代10歳代の小児が激減しました。年齢層では70歳以上の占める割合は、小児が減少した影響もありますが全体の約7割を占めています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

ファイルをダウンロード

外科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア 15歳以上 鼠径ヘルニア手術等 44 5.57 4.86 0.00% 70.57
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 内視鏡的胆道ステント留置術等 処置2なし 副傷病なし 36 14.08 9.53 8.33% 80.92
060035xx99x6xx 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 手術なし アバスチン等 25 3.56 4.51 0.00% 72.16
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 結腸切除術等 処置1なし 副傷病なし 21 15.19 16.19 0.00% 71.71
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 19 9.21 7.74 0.00% 74.26

鼠径(そけい)ヘルニアは全身麻酔可能で開腹手術歴の無い場合は、積極的に腹腔鏡下ヘルニア修復術(TAPP)を行っています。平均在院日数は5.57日です
高齢者の胆管結石、急性胆嚢(たんのう)炎で強い黄疸がある時は胆汁が流れるように内視鏡的減黄処置(内視鏡的胆道ドレナージ)や経皮経肝胆嚢穿刺ドレナージを行って十分に黄疸を改善させた後に手術を行っています。平均在院日数は14.8日です
昨今増えている高齢者の大腸癌腸閉塞は、一時的に大腸ステントを留置し、抗凝固剤の薬効切れを待つ間に術前検査を行い手術します。
高齢者胆管癌に対しては、初期に経鼻胆管ドレナージチューブ留置し、細胞診の結果胆管ステント留置して化学療法を行っています。

循環器科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
050130xx9900xx 心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし等 51 30.18 17.23 3.92% 86.73
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術等 処置2なし 51 4.78 4.95 0.00% 64.63
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈ステント留置術等 処置1なし 処置2なし 37 6.38 4.44 0.00% 67.03
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 心臓カテーテル法による諸検査等 処置2なし 37 3.73 3.07 2.70% 64.57
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む)、再発性心筋梗塞 その他手術あり 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 28 21.79 12.09 3.57% 70.32

1位の心不全は、昨今心不全パンデミックと言われるにふさわしく当院でも入院は増加傾向です。
入院する方の年齢が高齢化しつつあり、リハビリテーションも長期化する傾向にあります。多職種連携や薬物治療の改善により、心不全悪化を予防する方向に注力していく必要を感じます。
同率1位の頻脈性不整脈は、当科で力をいれている疾患です。2018年から開始してこれまで発作性心房細動を主に治療しておりました。しかし、症例を選べば慢性化した心房細動でも、治療成績に遜色がないことがわかり対象を拡大しつつあります。
3位、4位、5位の虚血性心疾患については例年並みでしたが、高齢化に伴い入院日数は延長する傾向が見られました。

 

内科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
 050130xx9900xx  心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし等  52 22.88 17.23 5.77% 86.48
 110310xx99xxxx  腎臓又は尿路の感染症 手術なし  51 15.55 13.00 0.00% 79.73
 040081xx99x0xx  誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし  37 26.59 20.51 5.41% 86.70
 10007xxxxxx1xx  2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く) インスリン製剤(注射薬に限る) 19 12.16 14.60 0.00% 59.42
 030400xx99xxxx  前庭機能障害 手術なし  18 4.94 4.94 0.00% 67.28

当院の診療圏は高齢者の割合が多く、高血圧や糖尿病等を持病に抱えながら年齢を重ねると、心不全で入院加療が必要な状態に陥る事も多く、内分泌内科チームや循環器内科チームと連携して一般内科でも対応し、治療及び再発予防につとめております。
また、高齢者の女性の割合は多く、発熱や体調不良の原因が膀胱炎に端を発した尿路感染であることも多く、前立腺に問題を抱える男性高齢者も増えてきており、炎症性疾患の原因が尿路感染症であることを内科医で診断・治療を開始し、泌尿器科と連携して治療及び再発予防につとめております。
さらに、高齢者施設からの紹介も多く、地域の高齢化率も高くなり、嚥下機能の低下を一因とする誤嚥性肺炎の症例が多くなっております。絶食補液抗生剤投与等で改善を図り、リハビリスタッフと協力して、残された嚥下機能で在宅復帰できるよう工夫し、嚥下困難な症例に緩和ケアも含めての治療方針の見直しなどの検討を行っております。令和2年度までは誤嚥性肺炎患者数が心不全や尿路感染症よりも多かったのですが、令和3年度は減少しており、当診療圏内でもコロナウイルス感染に対する予防策が普及しており、誤嚥性肺炎と言っても気道感染の要素も含まれるため、コロナウイルスに限らず肺炎の感染予防にも効果が上がっていた可能性が考えられました。
心不全に関連して上述したとおり、当診療圏内にも糖尿病症例は多く、特に食生活の欧米化と外食産業の普及、自動車社会で自分の足で歩く時間が減り、運動不足に陥りやすいことも一因と考えられます。また、医師・薬剤師・栄養士・理学療法士等で結成された内分泌内科チームが一丸となって対応しており、近隣の開業された先生方からの紹介にも対応して症例は多くなっております。
一般に、前庭機能障害に分類される疾患であるめまいを主訴に受診され、入院加療を要する症例も多く、当院には耳鼻科常勤医はおりませんが、非常勤の耳鼻科専門医に指導を仰ぎながら治療を行っております。

整形外科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
 160800xx01xxxx  股関節・大腿近位の骨折 人工関節置換術等  81 53.73 25.09 8.64% 84.90
 160690xx99xxxx  胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む) 手術なし  32 35.78 18.81 0.00% 79.56
 07040xxx01xxxx  股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む) 人工関節置換術等  26 49.54 21.03 0.00% 72.77
 070230xx01xxxx  膝関節症(変形性を含む) 人工関節置換術等  22 45.45 23.36 0.00% 74.68
 160760xx97xx0x  前腕の骨折 手術あり 副傷病なし  15 5.33 5.18 0.00% 68.47

骨粗鬆症を基盤とした80代、90代の高齢者が多く、1位、2位を占めています。合併症を伴う症例も多く、総合的治療を行いつつ、手術治療からリハビリテーションまで当院で行っていますので、在院日数は長めになっていますが、転院の患者さんが少なくなっています。

脳神経内科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
 010060×2990401  脳梗塞 3日以内かつJCS10未満 手術なし 処置1なし エダラボン 副傷病なし RankinScale0~2等  28 30.32 15.64 32.14% 72.21
 040081xx99x0xx  誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし  24 21.83 20.51 4.17% 86.63
 110310xx99xxxx  腎臓又は尿路の感染症 手術なし  17 25.59 13.00 0.00% 82.29
 050130xx9900xx  心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし等  14 21.57 17.23 0.00% 89.93
 010160xx99x00x  パーキンソン病 手術なし 処置2なし 副傷病なし  11 25.45 18.20 9.09% 77.73

脳梗塞:当院では脳外科医師との脳卒中on call体制で24時間365日の脳卒中診療体制をとっております。急性期治療だけでなく、リハビリを当院で継続して行う場合があり、患者さんや家族が希望すれば期間に余裕をもってリハビリを行うことも行っております。

尿路感染症:高齢者の尿路感染症の場合は、感染症による廃用が進む場合もあり、入院後にリハビリなども行う形をとっています。

誤嚥性肺炎:神経難病患者の在宅診療や脳梗塞後の患者さんを診療する機会も多く、ご高齢な方の誤嚥性肺炎での入院も多くなっています。

心不全:当院の診療圏は高齢者の割合が多いため、高血圧や糖尿病等を持病に抱えながら年齢を重ねると、心不全で入院加療が必要な状態に陥る事も多く、内科チームや循環器内科チームと連携して対応し、治療及び再発予防につとめております。

パーキンソン病:高齢の方は疾患の進行と共に生活を変える必要があり、安全の面からのアドバイスもしています。介護保険の導入、リハビリ、身障の申請なども行っています。訪問診療している神経難病患者さんは個々の患者さんに応じてレスパイト入院にも対応しており、在宅療養を継続する助けとなれば良いと考えております。

脳神経外科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
 160100xx97x00x  頭蓋・頭蓋内損傷 その他手術あり 処置2なし 副傷病なし  33 11.36 9.68 3.03% 80.09
 160100xx99x00x  頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 処置2なし 副傷病なし  28 5.14 8.18 0.00% 58.43
 010060×2990401  脳梗塞 3日以内かつJCS10未満 手術なし 処置1なし エダラボン 副傷病なし RankinScale0~2等  27 24.85 15.64 29.63% 74.04
 010040x099000x  非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外) JCS10未満 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし  26 27.35 18.86 42.31% 71.73
 010230xx99x00x  てんかん 手術なし 処置2なし 副傷病なし 20 8.60 7.48 0.00% 62.65

〈脳梗塞について〉
当院では脳神経外科・脳神経内科で脳卒中チームをつくり、24時間体制で診断・治療をおこなっています。超急性期には適応があればtPA治療をおこなっています。内頚動脈、中大脳動脈など太い動脈の血栓症に関しては、外部より血管内治療医を招聘し行っています。
慢性期リハビリテーションは地域包括ケア病棟、あるいはリハビリテーション専門病院の回復期病床と連携をとり行っています。

〈外傷・非外傷性による脳出血について〉
脳出血の中で、最も多い慢性硬膜下血腫に対しては、局所麻酔下で穿頭血腫除去術を施行し、頭蓋内血腫に対しては、全身麻酔下による開頭血腫除去を施行しています。急性外傷、疾患によって、手術が必要であれば緊急手術を行っています。

〈てんかんについて〉
当院のてんかんの治療は、基本的に神経細胞の異常興奮を抑える作用を持つ抗てんかん薬の内服治療が行われます。多くは、抗てんかん薬の服薬を続けることで、てんかん発作を抑制することができ、通常の社会生活を送ることが出来るようになります。それに対して、外科治療が有効な場合はてんかんセンターへ紹介致します。

眼科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
 020110xx97xxx0  白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 293 2.00 2.76 0.00% 75.49
 020240xx97xxx0  硝子体疾患 手術あり 片眼  – 5.65
 020200xx9710xx  黄斑、後極変性 手術あり 水晶体再建術等 処置2なし 6.49
 020180xx97x0x0  糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 処置2なし 片眼  – 6.98
 110280xx9900xx  慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置1なし 処置2なし  – 11.04

主に白内障が多いですが、硝子体手術も行っています。COVID-19の影響で手術件数が減少しましたが、近年は増加傾向にあります。クリニカルパスを使用し、白内障手術中心に、1泊2日の入院期間で退院しています。

泌尿器科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
 110080xx991xxx  前立腺の悪性腫瘍 手術なし 前立腺針生検法  49 2.14 2.54 0.00% 75.08
 110070xx03x0xx  膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用等 処置2なし  31 9.87 7.13 0.00% 75.52
 11012xxx04xxxx  上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術  11 2.18 2.66 0.00% 61.91
 11012xxx97xx0x  上部尿路疾患 その他の手術あり 定義副傷病 なし  – 7.26
 110070xx99x0xx  膀胱腫瘍 手術なし 処置2なし  – 9.62

前立腺癌疑いの患者さんを対象に確定診断目的に前立腺針生検を行っております。
通常入院は1泊2日を予定しています。検査後は出血・痛み・感染のコントロール・排尿障害の有無を観察し合併症対策に努めております。

膀胱腫瘍に対する初期治療として経尿道的手術を行っています。
通常入院日数は8日を予定していますが、病状が安定している患者さんには早期退院をおすすめします。また、合併症のある患者さんには安全な手術を遂行できるよう入院術前管理を行い、術後は各患者さんが安心して退院できるように排尿状態が安定するまでの入院を提供しています。

自然排石が難しい腎尿管結石に対して体外衝撃波結石破砕術を行っています。
予定入院日数は2日ですが術後の結石による痛みや尿路感染がある場合は、病状が安定するまで入院管理しています。

産婦人科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
 120090xx97xxxx 生殖器脱出症 手術あり  12 5.92 8.43 0.00% 73.25
 120140xxxxxxxx 流産  – 2.42
 120165xx99xxxx  妊娠合併症等 手術なし  – 11.19
 120070xx01xxxx  卵巣の良性腫瘍 子宮全摘術等  – 10.00
 120100xx99xxxx  子宮内膜症 手術なし  – 5.60

「生殖器脱出症 手術あり」とは、子宮脱や腟前壁脱などの骨盤臓器脱に対して行っている手術分類です。当院では、6日間入院でのクリニカルパスを用いて行っております。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

ファイルをダウンロード

初発 再発 病期分類基準(※) 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌  – 13 1 8
大腸癌 10 15 34 12 89 1 8,7
乳癌  15 10 1 8
肺癌  – 1 8
肝癌  – 10 1 8

胃癌:病期Ⅰ~Ⅱが47.6% 病期Ⅲが19% 病期Ⅳ23.8%で胃癌全体の数が減少傾向にありますが、カメラによる検診経験の無い高齢者に進行胃癌が見つかるケースが増加しています。

大腸癌:初診時に遠隔転移がある病期Ⅳの方が42.5%もおられ、進行大腸癌が増えています。脳梗塞、心筋梗塞の既往から抗凝固薬内服している症例多く、大腸癌腸閉塞で初診となる症例に対しては、大腸ステント、肛門イレウス管挿入留置して減圧(腸が閉塞することで便や消化液やガスが腸管内に溜まってお腹がパンパンの状態になるので、便を通過できるようする)した後に全身検索後に手術としています。術後は化学療法を導入し外来で継続的に治療を行います。

乳癌:当院は検診施設となっており、マンモグラフィー、エコー、マンモトームによる診断機器揃っています。病期Ⅰ~Ⅱの方が83.3%ですが、高齢化に伴い病期Ⅲ以上の進行症例も増えています。

肺癌:当院は肺癌CT検診施設となっており、肺らせんCTで低被曝量でのCT検診を行っていますが呼吸器外科専門医不在のため、近隣の医療機関へ紹介手術となります。

肝癌:肝癌に対しては、肝動脈塞栓術やラジオ波による焼灼治療を行っています。転移性肝癌に対しては、可能なものは切除手術を行っています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

ファイルをダウンロード

患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症  –
中等症  37 23.16 80.14
重症  20 23.25 86.60
超重症
不明

仕事や日常生活での無理がたたり、喫煙や飲酒もひきがねとなった働き盛りの中高年の肺炎患者も一定数あり、そのような肺炎は軽症であることが多く、入院安静・禁酒禁煙で比較的短期間の入院で軽快し退院されます。
その一方で、肺炎の主体は高齢者です。加齢による嚥下機能低下や呼吸機能低下により喀痰排出能力も低下し、自覚症状も低下しているため重症化してから受診されることも多く、入院後も治療に難渋し入院期間も長引くことが多いのが現状です。そのような高齢者も肺炎治癒をめざし、治癒後もリハビリ等で在宅復帰を目指しております。
超重症となってから受診される症例では、治療の効果が上がらず、重症例のようにリハビリテーションに移行することなく亡くなってしまうこともあり、入院期間は重症例より短くなる傾向があると考えられます。超高齢者では病院にたどり着けないケースも考えられ、超重症例は平均年齢も重症例より若干、若年になると考えられます。

脳梗塞の患者数

ファイルをダウンロード

ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
I63$ 脳梗塞 3日以内  172 31.75 79.06  17.39%
その他  12 30.50 81.17 0.00%

一過性脳虚血発作は受診時に症状が消失していることが多いですが、48時間以内の再発率が高いことから数日入院し、検査、治療を開始しています。
当院では脳神経外科・脳神経内科で脳卒中チームをつくり、24時間体制で診断・治療をおこなっています。超急性期には適応があればtPA治療をおこなっています。内頚動脈、中大脳動脈など太い動脈の血栓症に関しては、外部より血管内治療医を招聘し行っています。
慢性期リハビリテーションは、地域包括ケア病棟、あるいはリハビリテーション専門病院の回復期病床と連携をとり行っているため、リハビリテーション専門病院への転院が大部分を占めています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

ファイルをダウンロード

整形外科
 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
 K0461  骨折観血的手術(大腿) 等  59 6.20 49.46 10.17% 85.12
 K0821  人工関節置換術(膝) 等 53 4.66 42.08 0.00% 73.17
 K0811  人工骨頭挿入術(股)  33 7.39 38.48 3.03% 81.67
 K0462  骨折観血的手術(前腕) 等  29 4.48 23.14 0.00% 63.34
 K0483  骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿) 等  14 0.36 1.71 0.00% 52.71

移転新築時に、病院の新しい方針として、人工関節センター創設に重点診療目標として注力し、下肢の人工関節手術が増加しています。また、高齢の変形性膝関節症・股関節症患者にも安全に人工関節置換術が行える体勢を整えています。

外科
 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
 K634  腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 32 1.19 2.94 0.00% 69.66
 K688  内視鏡的胆道ステント留置術  26 5.31 15.08 15.38% 85.23
 K672-2  腹腔鏡下胆嚢摘出術  18 2.11 4.83 0.00% 66.61
 K682-3  内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術(ENBD)  16 0.63 16.75 0.00% 78.88
 K718-21  腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 等  15 0.47 4.13 0.00% 49.20

ヘルニア手術については、腹腔鏡手術が術後の疼痛が軽いので、短期間の入院で帰宅可能となっています。術後平均日数2.94日まで短縮されています。
超高齢者については、胆管結石や胆管腫瘍に対して内視鏡下に胆管ステント(金属ステントも含む)を留置しています。
胆嚢から総胆管に落下した総胆管結石に対しては、内視鏡下に総胆管結石を採石した後に腹腔鏡下胆嚢摘出術を行っています。

眼科
 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
 K2821ロ  水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの  292 0.00 1.00 0.00% 75.48
 K2801  硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの  –
 K2802  硝子体茎顕微鏡下離断術 その他のもの 等  –
 K279  硝子体切除術  –
 –  –

眼科では現在、手術の木曜日を除く、月曜日から金曜日まで外来診察を行っており、白内障、緑内障、角膜疾患、ぶどう膜炎、網膜硝子体疾患と幅広く診療を行っております。
また、糖尿病、高血圧などの全身疾患の合併症を起こすことが多く、他科と連携しながら予防、治療も行っております。
手術では白内障を中心に、加齢黄斑変性に対しては硝子体注射を積極的に行っております。
緊急の手術以外にはなりますが、硝子体手術や緑内障手術も行っています。

循環器科
 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
 K5951  経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの  36 4.03 2.19  0.00% 64.31
 K5493  経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの  28 1.11 8.54 0.00% 68.25
 K5492  経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの  25 0.04 24.92 4.00% 70.68
 K5952  経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの 15 1.13 1.53 0.00% 64.07
 K5491  経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの  15 0.07 26.53 6.67% 70.73

冠動脈のカテーテル治療については、予定症例・緊急症例とも昨年とほぼ変わらない症例数でした。当院では緊急の胸痛について積極的に受け入れを行っているため、緊急症例が治療の約2/3を占めております。
頻脈性不整脈に対する経皮的カテーテル心筋焼灼術については、2018年から開始して順調に症例を重ねており増加傾向です。

泌尿器科
 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
 K8036イ  膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 25 2.28 7.16 0.00% 76.72
 K768  体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 等  11 0.00 1.18 0.00% 61.91
 K783-2  経尿道的尿管ステント留置術  –
 K8036ロ  膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 その他のもの  –
 K7811  経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 等  –

膀胱腫瘍に対して腰椎麻酔下経尿道的手術(内視鏡手術)を行っています。
予定入院期間8日
多くの場合はこの内視鏡手術で根治治療となりますが、切除しきれない浸潤性がんや転移を有するがんにおいては追加治療を高度医療機関に紹介致します。

自然排石が難しい腎尿管結石の治療として体外衝撃波結石破砕術を行っています。
予定入院日数は2日
必要に応じて尿管ステント留置します。
破砕効果不十分な場合は追加で衝撃波治療を繰り返し行いますが、治療効果が見られない場合は尿管鏡治療を行います。

脳神経外科
 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
K164-2  慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術  29 2.41 9.97 3.45% 83.55
 K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所  15 2.80 49.13 6.67% 69.67
 K1692  頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 等  –
 K1642  頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの) 硬膜下のもの  –
 K1641  頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜外)  –

〈脳外科手術について〉
慢性硬膜下血腫は外傷後、慢性的(通常は3週間以降)に血腫がたまり症状を起こす疾患であり,局所麻酔下で穿頭血腫除去術を行っています。

脳内出血は高血圧などにより動脈硬化きたした穿通枝(脳内の細い血管)が破綻して出血を起こし発症するものです。意識障害、片麻痺、言語障害などが主な症状です。
発症、部位、血腫の大きさ、症状などより手術適応を判断し、開頭術(顕微鏡を使用)CT誘導下(CTを撮影しながら血腫の位置を確認しながら摘出)、神経内視鏡下のいずれから手術方法を選びます。手術後症状の回復には長期のリハビリテーションを必要とします。

脳動脈瘤は脳内の比較的太い動脈の一部がふくれて出血を起こすクモ膜下出血。あるいは、偶然にも脳検査などによって発見されます。クモ膜下出血をきたした場合は、再破裂を防ぐ為に開頭術によるクリッピング術(顕微鏡使用)、カテーテルを通して行うコイル塞栓術のいずれかの方法を状態、動脈瘤の場所などに応じて決定します。破裂していない動脈瘤の場合、経過観察を含め慎重に治療方法を決定します。

脳腫瘍は頭蓋内に発生した腫瘍をさしますが、腫瘍が大きく脳の圧迫がある症状をひき起こし、腫瘍周囲にむくみをきたしている重要神経組織、血管組織の傍に存在する場合、手術適応になることがあります。開頭し顕微鏡下で腫瘍を摘出します。周囲には重要組織があるため脳波モニター、神経内視鏡、超音波ドプラー、術中血管造影などを駆使して行います。 

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 15 0.43%
異なる 11 0.31%
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 17 0.49%
異なる

播種性血管内凝固症候群は感染の重症化により血管内での血液の凝固のバランスが崩れてしまう状態ですが、高齢者、糖尿病患者、ステロイド使用中の自己免疫疾患患者で多くみられます。入院後合併症としては発症率0.23%と低く抑えられています。
敗血症は菌血症とも言い、全身の血液に細菌がまわっている状態です。中心静脈栄養カテーテル感染、人工物移植後感染で起こることあります。入院後の発症率は0.31%でした。
真菌血症はカビの一種の感染ですが、免疫力が低下している方や中心静脈カテーテル感染でおこり
ます。網膜炎など合併すると視力障害を起こすこともあります。昨年度は発症率0.17%でした。
術後創感染ですが発症率0.03%でした。穿孔性腹膜炎手術も多いことから低く抑えられていると考えます。

水頭症に対するシャント術は、シャントチューブが細いため閉塞することがあるので、再手術をおこない症状の改善をはかります。
頭部手術で人工骨を使用することがあるので、時に異物反応をおこし感染をおこすことがあります。通常は異物を除去することで解決します。

当院は病院全体で年に2000台以上の救急車を受けており、内科系領域を超えて敗血症など感染症の入院も担当させていただいています。既往症を多数抱えている高齢患者が敗血症となり入院する症例が増えています。