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病院指標

令和4年度病院指標

年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 55 42 52 71 113 236 486 1052 1021 552

上記表は、当院に入院された患者さんのうち、2022年度に退院された患者さんの人数を10歳刻みで集計した値です。
当院は、浅間山の南のふもとに広がる地域の中核病院として、質の高い医療を幅広い年齢層の患者さんに提供できるように努めています。患者総数は3,680人で70・80歳代が最も多く、全体の56%を占めています。平均年齢は約72.1歳でした。 前年度と比較して、患者総数は13人増加となっています。特に90歳以上の患者が61人大きく増加しました。また、60歳以後の患者の割合が約8割を占め、地域社会の高齢化を反映していることが分かります。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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内科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 43 16.33 13.61  2.33%  80.23
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 40 18.23 21.11  5.00% 88.00
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 22 15.00 8.94 4.55% 77.82
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 21 19.86  17.54 0.00% 86.43
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 17 4.53 4.79 0.00% 69.35

当院の診療圏は高齢者の割合が多く、特に高齢女性の場合, 発熱や体調不良の原因が膀胱炎に端を発した尿路感染であることも多くみられます。また前立腺に問題を抱える男性高齢者も増えてきており、やはり尿路感染症を起こしやすいようです。発熱はまず内科で診察することが多く、診断の結果が尿路感染症であった場合、内科で治療を開始し、泌尿器科と連携して治療を継続し再発予防につとめることが多いようです。
当院では高齢者施設からの紹介も多く、地域の高齢化率も高くなり、嚥下機能の低下を一因とする誤嚥性肺炎の症例が多くなっております。絶食補液抗生剤投与等で改善を図り、リハビリスタッフと協力して残された嚥下機能で在宅復帰できるよう工夫し、嚥下困難な症例に緩和ケアも含めての治療方針の見直しなどの検討を行っております。
2021年度より消化器内科専門医が常勤医となり、他院かかりつけだった肝胆道系症例が当院で診療を受けるようになり、増えてきております。また、いままでは当院外科で診療されていた肝胆道系疾患症例も消化器内科で診療を受けるようになったため、当院内科でも肝胆道系疾患の割合が増えております。
高血圧や糖尿病等を持病に抱えながら年齢を重ねる事により、心不全を発症し入院加療が必要な状態に陥る場合も多くみられます。内分泌内科チームや循環器内科チームと連携して、一般内科でも心不全症例の対応を行い、治療及び再発予防につとめております。
一般に前庭機能障害に分類される疾患であるめまいを主訴に受診され、入院加療を要する症例も多く、当院には耳鼻科常勤医はおりませんが、非常勤の耳鼻科専門医に指導を仰ぎながら治療を行っております。

外科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 52 6.23 4.59 0.00% 71.50
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 46 14.52 9.00 2.17% 74.15
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 43 12.47 8.94 0.00% 81.70
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 25 19.04 15.40 0.00% 76.72
060035xx99x5xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 5あり 19 3.58 4.24 0.00% 76.63

鼠径ヘルニアは高齢化、地域的に農業従事者多く増加傾向にあります。腹腔鏡手術から心血管系疾患の既往症ある症例には局所麻酔での手術を行っています。
腸閉塞は複数回開腹手術歴ある症例や骨盤内手術既往症例でよく見られる疾患で、高齢化に伴い増加傾向にあります。高圧酸素療法やイレウス管による減圧で以前より手術への移行症例は減少しています。胆管ステント治療は、抗凝固薬内服患者の増加のため総胆管結石処置が一期的に不可能な症例に行っています。結腸腫瘍は現在、症例が二分化しており、検診で発見される症例と大腸癌腸閉塞、下血、貧血等症状が出てから受診される症例に分かれています。もちろん後者は術後化学療法が必要な病期Ⅲ以上が殆どです。
結腸癌で完全に腫瘍を取り除いた手術でも病期Ⅲですと術後3年以内の転移再発が多く、中心静脈点滴用ポートを造設して化学療法行うこととなります。

循環器内科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 67 29.22 17.54 10.45% 85.09
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2 なし 45 4.64 4.65 2.22% 67.36
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 25 3.28 3.04 4.00% 68.56
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 18 19.50 11.59 0.00% 68.22
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1,3あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 17 10.24 9.89 11.76% 84.29

高齢者心不全の増加を受けて心不全入院が最多です。
病態改善後のリハビリテーションを積極的に行って生活機能維持に努めておりますため、平均在院日数は全国平均を大きく上まわる結果となりました。
不整脈については2018年から開始した心房細動・発作性上室性心拍など頻脈性不整脈に対してのカテーテルアブレーション治療を行っており順調に症例を重ねていましたが、2023年6月で治療は終了しております。

整形外科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 96 58.07 26.42 1.04% 84.90
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし 33 5.88 4.86 0.00% 71.12
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 31 38.71 20.09 9.68% 83.74
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 24 44.67 22.44 0.00% 72.92
160800xx99xxx0 股関節・大腿近位の骨折 手術なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 18 48.50 14.51 11.11% 87.50

骨粗鬆症に伴う骨折と人工関節手術が入院患者数の上位を占めています。人口高齢化に伴って、骨折と変形性関節症は増加しています。昨年度より大腿骨近位部骨折に対して、二次性骨折予防継続管理料が新設されました。大腿骨近位部骨折を受傷し手術が必要となった場合、入院中から骨折予防を開始し、外来で骨粗鬆症治療を継続していくことが求められています。大腿骨近位部骨折を受傷した場合、1年以内の骨折発生率が高いことと、骨折後の寿命が短くなることが明らかとなっているからです。骨折の治療、リハビリテーションに限らず、入院中より二次性骨折予防継続管理を実施し、外来で骨粗鬆症治療を継続します。入院から外来まで連続的な治療ができるように二次性骨折予防継続管理を組み込んだ大腿骨近位部骨折観血的手術のクリニカルパスを作成・運用していきます。

眼科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 301 1.99 2.63 0.00% 76.49
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 5.80
020200xx9700xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 5.80
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり 片眼 5.07
020400xx97xxxx 眼、付属器の障害 手術あり 8.82

白内障を中心に、硝子体手術も行っています。クリニカルパスを使用し、白内障手術は1泊2日の入院期間で退院しています。

脳神経外科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 29 9.79 8.54 3.45% 60.72
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 26 14.77 10.14 0.00% 74.19
010040x199x0xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 22 31.41 23.28 45.45% 77.50
010060×3990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10以上) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 16 26.81 20.37 25.00% 79.31
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 15 13.00 7.33 0.00% 68.07

〈脳梗塞について〉
当院では脳神経外科・脳神経内科で脳卒中チームをつくり、24時間体制で診断・治療をおこなっています。超急性期には適応があればtPA治療(急性期再開通療法)をおこなっています。内頚動脈、中大脳動脈など太い動脈の血栓症に関しては、外部より血管内治療医を招聘し行っています。
慢性期リハビリテーションは地域包括ケア病棟、あるいはリハビリテーション専門病院の回復期病床と連携をとり行っています。2023年9月より回復期リハビリテーション病棟が開設され、急性期の治療後、自宅や社会に戻ってから日常生活を送れるようにリハビリを専門に行っています。

〈外傷・非外傷性による脳出血について〉
脳出血の中で、最も多い慢性硬膜下血腫に対しては、局所麻酔下で穿頭血腫除去術を施行し、頭蓋内血腫に対しては全身麻酔下による開頭血腫除去を施行しています。急性外傷、疾患によって、手術が必要であれば緊急手術を行っています。

〈てんかんについて〉
当院のてんかんの治療は、基本的に神経細胞の異常興奮を抑える作用を持つ抗てんかん薬の内服治療が行われます。多くは抗てんかん薬の服薬を続けることで、てんかん発作を抑制することができ、通常の社会生活を送ることが出来るようになります。それに対して、外科治療が有効な場合はてんかんセンターへ紹介致します。

脳神経内科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 25 20.84 21.11 0.00% 85.80
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 19 15.68 13.61 5.26% 75.89
010060×3990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10以上) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 11 41.18 20.37 9.09% 82.45
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 10 41.20 18.58 0.00% 77.70
010060×3990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10以上) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 1あり 発症前Rankin Scale 0、1又は2 22.61

脳梗塞:当院では脳外科医師との脳卒中オンコール体制で24時間365日の脳卒中診療体制をとっております。急性期治療だけでなく、リハビリを当院で継続して行う場合があり、患者さんや家族が希望すれば期間に余裕をもってリハビリを行うことも行っております。

尿路感染症:高齢者の尿路感染症の場合は、感染症による廃用が進む場合もあり、入院後にリハビリなども行う形をとっています。

誤嚥性肺炎:神経難病患者の在宅診療や脳梗塞後の患者さんを診療する機会も多く、ご高齢な方の誤嚥性肺炎での入院も多くなっています。

心不全:当院の診療圏は高齢者の割合が多いため、高血圧や糖尿病等を持病に抱えながら年齢を重ねると、心不全で入院加療が必要な状態に陥る事も多く、内科チームや循環器内科チームと連携して対応し、治療及び再発予防につとめております。

パーキンソン病:高齢の方は疾患の進行と共に生活を変える必要があり、安全の面からのアドバイスもしています。介護保険の導入、リハビリ、身障の申請なども行っています。訪問診療している神経難病患者は個々の患者さんに応じてレスパイト入院にも対応しており、在宅療養を継続する助けとなれば良いと考えております。

泌尿器科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 68 2.10 2.45 0.00% 71.75
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし 43 10.12 6.85 0.00% 75.12
11012xxx03xxxx 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 13 2.54 2.49 0.00% 58.08
11013xxx04xxxx 下部尿路疾患 膀胱結石、異物摘出術 経尿道的手術等 5.16
110070xx99x0xx 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし 9.61

前立腺癌疑いの患者さんを対象に確定診断目的に前立腺針生検を行っております。
通常入院は1泊2日を予定しています。検査後は出血・痛み・感染のコントロール・排尿障害の有無を観察し合併症対策に努めております。

膀胱腫瘍に対する初期治療として経尿道的手術を行っています。
通常入院日数は8日を予定していますが、病状が安定している患者さんには早期退院をおすすめします。また、合併症のある患者さんには安全な手術を遂行できるよう入院術前管理を行い、術後は各患者さんが安心して退院できるように排尿状態が安定するまでの入院を提供しています。

自然排石が難しい腎尿管結石に対して体外衝撃波結石破砕術を行っています。
予定入院日数は2日ですが術後の結石による痛みや尿路感染がある場合は、病状が安定するまで入院管理しています。

小児科
 DPCコード  DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
 平均
在院日数
(全国)
 転院率  平均年齢  患者用パス
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 16 2.25 5.70 0.00% 4.88
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 10 3.30 5.89 0.00% 2.50
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし 5.56
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 5.69
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 5.71

令和4年度は、小児にも夏期を中心に新型コロナウイルスの流行増大がみられた一年でした。新型コロナウイルスでは小児の重症化を呈した症例は一例も見られずほぼすべて軽症で入院加療を必要とした数もわずか2例でした。また、従来の流行性感染症も増加し、令和3年度の疾患分類に比較し皆無に近かったインフルエンザも年度末を中心に大流行を認めました(3位)。その他では、RSウイルス感染症や感染性胃腸炎など脱水をともなう急性期疾患が増加した結果(2位,1位)を認めました。
小児では、急性期疾患が例年上位を占めますが新生児関係の診療も多い部類に入ります。院内分娩取り扱い数は例年平均よりは減少しておりますが、急激な落ち込みは無く、分娩数も徐々に回復してきた印象でありました。目立った重症新生児はみられず、コロナ禍ではありましたが院内感染も無く安心安全な分娩の一年でありました。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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初発 再発 病期分類基準(※) 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 11 1 8
大腸癌 13 28 19 1 8
乳癌 10 12 1 8
肺癌 1 8
肝癌 12 23 1 8

胃癌全体数はヘリコバクターピロリの除菌により減少していますが、初診時に進行胃癌で病期Ⅲ以上が65%と効率です。病期Ⅲ以上13例に対して再発4例は率としては少ないと考えています。

大腸癌症例は増加しています。病期Ⅲ以上の後療法必要な症例が66%あり、そのうちの51%が再発している計算となっています。

乳癌は病期Ⅱまでの後療法必要としない症例が88%と検診による早期発見が功を奏していると思われます。再発1例はトリプルネガティブと言われるホルモン感受性の低い症例でした。

肝臓癌はC型肝炎の経過観察中の症例が多く肝硬変症で手術適応外症例にPEIT(経皮的エタノール注入法)、TACE(肝動脈化学塞栓療法)、ラジオ派焼灼等行っているものが殆どです。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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 重症度 患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症  –
中等症 39 15.85 83.08
重症 21 22.14 88.76
超重症
不明

仕事や日常生活での無理がたたり、喫煙や飲酒もひきがねとなった働き盛りの中高年の肺炎患者も一定数あり、そのような肺炎は軽症であることが多く、入院安静や禁酒禁煙で比較的短期間の入院で軽快し退院されます。
その一方で肺炎の主体は高齢者です。加齢による嚥下機能低下や呼吸機能低下により喀痰排出能力が低下し、自覚症状も低下してくることから重症化してから受診されることも多くなっています。
このような症例は入院後も治療に難渋し入院期間が長引くことも多いのが現状です。そのような高齢者も肺炎治癒をめざし、治癒後もリハビリ等で在宅復帰を目指しております。
超重症となってから受診される症例では治療の効果が上がらず、重症例の様にリハビリテーションに移行することなく亡くなってしまうこともあり、入院期間は重症例より短くなる傾向があると考えられます。更にこのような肺炎では超高齢者だと病院にたどり着けないケースも考えられ、平均年齢も重症例より若干若年になると考えられます。

脳梗塞の患者数

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ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
I63$ 脳梗塞 3日以内 150 29.61 80.69 15.48%
その他  –

一過性脳虚血発作は受診時に症状が消失していることが多いですが、48時間以内の再発率が高いことから数日入院し、検査、治療を開始しています。
当院では脳神経外科・脳神経内科で脳卒中チームをつくり、24時間体制で診断・治療をおこなっています。超急性期には適応があればtPA治療(急性期再開通療法)をおこなっています。内頚動脈、中大脳動脈など太い動脈の血栓症に関しては、外部より血管内治療医を招聘し行っています。
慢性期リハビリテーションは、地域包括ケア病棟、あるいはリハビリテーション専門病院の回復期病床と連携をとり行っているため、リハビリテーション専門病院への転院が大部分を占めています。2023年9月より回復期リハビリテーション病棟を開設しました。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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整形外科
 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 69 6.41 48.97 2.90% 83.25
K0821 人工関節置換術(膝) 等 45 4.73 38.00 0.00% 71.04
K0811 人工骨頭挿入術(股) 44 8.34 46.75 0.00% 82.91
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 44 3.48 21.84 0.00% 70.05
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕) 等 25 0.36 1.16 0.00% 61.04

骨粗鬆症に伴う骨折手術と人工関節手術が手術件数の上位となっています。当院では人工関節センターを設置し、入院前のリハビリテーション、術前自己血採血を含めた入院・手術準備から、術後の外来経過観察まで、高齢の変形性膝関節症・股関節症患者にも安全に人工関節置換術が行える体勢を整えています。また、効率的医療が求められる時代ですが、効率的とは入院日数が短いということを目指すのではなく、退院時に十分な生活能力が再獲得できていることが最も効率的な医療であるとの考えに基づき、適切なリハビリテーションを実施したうえで退院を迎えられるように、術後リハビリテーションのスケジュール設定をしています。
2023年9月より回復期リハビリテーション病棟が開設され、急性期の治療後、自宅や社会に戻ってから日常生活を送れるようにリハビリを専門に行っています。

外科
 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 35 1.31 6.26 0.00% 64.74
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 33 1.85 13.30 0.00% 79.67
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 30 1.83 2.93 0.00% 71.10
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 26 1.92 3.85 0.00% 64.73
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 24 5.58 12.63 0.00% 72.54

高齢化率が高く抗凝固薬内服症例も多いため、胆石総胆管結石症例は内視鏡的に減黄,炎症治療後に十二指腸乳頭切開して採石し,その後に腹腔鏡下に胆摘する症例が多いです。
急性胆嚢炎に対して学会では超急性期に手術を奨励していますが、麻酔科医師も少なく対応出来ていません。
ヘルニア手術は昨今、腹腔鏡下手術が術後疼痛も少なく増加傾向にあり、開腹歴や骨盤内手術歴ある症例は腰麻や局麻で対応しています。
結腸悪性手術は学会では開腹と腹腔鏡手術の間の予後的なエビデンスは無いですが、術後疼痛と離床に関しては絶対的に腹腔鏡の方が優れているためこの術式が増加しています。横行結腸の進行癌や脾曲、左側結腸症例では開腹する症例もあります。

眼科
 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 301 0.00 0.99 0.00% 76.49
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの
K281 増殖性硝子体網膜症手術
K279 硝子体切除術

眼科では現在、手術の木曜日を除く、月曜日から金曜日まで外来診察を行っており、白内障、緑内障、角膜疾患、ぶどう膜炎、網膜硝子体疾患と幅広く診療を行っております。
また、糖尿病、高血圧などの全身疾患の合併症を起こすことが多く、他科と連携しながら予防、治療も行っております。
手術では白内障を中心に、加齢黄斑変性、糖尿病性黄斑浮腫、網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫等に対する硝子体注射を積極的に行っております。
緊急の手術以外にはなりますが、硝子体手術や緑内障手術も行っています。

循環器内科
 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 35 1.31 2.46 0.00% 67.03
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 18 2.89 15.67 0.00% 66.44
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの 等 13 0.08 19.69 0.00% 70.46
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 10 0.00 23.50 0.00% 68.60
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの 10 1.30 1.90 10.00% 68.50

経皮的カテーテル心筋焼灼術は2018年開始以来順調に症例を重ねて狭心症・心筋梗塞に対する治療と並ぶ柱となっておりましたが、都合により2023年6月で終了しました。今後、不整脈について変わらず診断は行いますがカテーテル治療は他院にご紹介する形となります。
冠動脈疾患に対する心臓カテーテル治療については緊急症例を積極的に受け入れています。一方安定した冠動脈心疾患については術前準備をしっかり行い治療適応を決定していますので、当院では緊急症例数が待機症例数を上回っています。必要な症例のみに治療を行う事を徹底することにより、事故や患者さんの不利益を防ぐ事を重視しております。またカテーテル治療よりもバイパス手術の方が適切と考えられる症例は連携病院の心臓血管外科に依頼しています。

内科
 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 16 1.00 9.63 0.00% 79.13
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 14 0.64 10.79 7.14% 79.86
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 12 1.67 7.58 8.33% 76.33
K654 内視鏡的消化管止血術
K681 胆嚢外瘻造設術

慢性肝疾患の原因は、以前はB型肝炎、C型肝炎、アルコール性肝炎が主でしたが、近年は代謝疾患(糖尿病、脂質異常症、肥満など)を由来とする脂肪肝関連疾患が増加しています。慢性肝疾患の大きな合併症として肝細胞癌があり、手術、ラジオ波焼灼、肝動脈塞栓術(血管塞栓術)が治療手段として有用です。肝細胞癌は再発が多く反復治療を要し、血管塞栓術のニーズが高くなっています。経動脈的に抗腫瘍薬、塞栓物質を癌に注入し、壊死を図る治療手技です。
また血管塞栓術は肝細胞癌の治療手段としてのみならず、出血性疾患(消化管出血など)、腹部内臓動脈瘤の治療にも応用され、低侵襲治療としての有用性が評価されています。

泌尿器科
 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 等 44 1.61 7.70 0.00% 75.66
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 等 13 0.31 1.23 0.00% 58.08
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術
K7981 膀胱結石摘出術(経尿道的手術) 等
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他)

膀胱腫瘍に対して腰椎麻酔下経尿道的手術(内視鏡手術)を行っています。
予定入院期間8日
多くの場合はこの内視鏡手術で根治治療となりますが、切除しきれない浸潤性がんや転移を有するがんにおいては追加治療を高度医療機関に紹介致します。

自然排石が難しい腎尿管結石の治療として体外衝撃波結石破砕術を行っています。
予定入院日数は2日
必要に応じて尿管ステント留置します。
破砕効果不十分な場合は追加で衝撃波治療を繰り返し行いますが、治療効果が見られない場合は尿管鏡治療を行います。

脳神経外科
 Kコード  名称  患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢  患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 28 0.18 13.18 0.00% 77.96
K178-4 経皮的脳血栓回収術 10 0.00 28.20 40.00% 76.90
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの) 脳内のもの
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所
K145 穿頭脳室ドレナージ術

〈脳外科手術について〉
慢性硬膜下血腫は外傷後、慢性的(通常は3週間以降)に血腫がたまり症状を起こす疾患であり,局所麻酔下で穿頭血腫除去術を行っています。

脳内出血は高血圧などにより動脈硬化きたした穿通枝(脳内の細い血管)が破綻して出血を起こし発症するものです。意識障害、片麻痺、言語障害などが主な症状です。
発症、部位、血腫の大きさ、症状などより手術適応を判断し、開頭術(顕微鏡を使用)CT誘導下(CTを撮影しながら血腫の位置を確認しながら摘出)、神経内視鏡下のいずれから手術方法を選びます。手術後症状の回復には長期のリハビリテーションを必要とします。

脳動脈瘤は脳内の比較的太い動脈の一部がふくれて出血を起こすクモ膜下出血。あるいは、偶然にも脳検査などによって発見されます。クモ膜下出血をきたした場合は、再破裂を防ぐ為に開頭術によるクリッピング術(顕微鏡使用)、カテーテルを通して行うコイル塞栓術のいずれかの方法を状態、動脈瘤の場所などに応じて決定します。破裂していない動脈瘤の場合、経過観察を含め慎重に治療方法を決定します。

脳腫瘍は頭蓋内に発生した腫瘍をさしますが、腫瘍が大きく脳の圧迫がある症状をひき起こし、腫瘍周囲にむくみをきたしている重要神経組織、血管組織の傍に存在する場合、手術適応になることがあります。開頭し顕微鏡下で腫瘍を摘出します。周囲には重要組織があるため脳波モニター、神経内視鏡、超音波ドプラー、術中血管造影などを駆使して行います。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一
異なる 12 0.33%
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一
異なる

〈外科〉
昨今のDIC(播種性血管内凝固症候群)症例は重症胆管炎、腸管穿孔症例等でその合併率は減少傾向にあります。ただし、症例が高齢化しているため頻回の採血やデータ取りは相対的に必要になっています。
高齢者が初診時から敗血症になっている症例が多いです。真菌血症は胃穿孔症例に消化性潰瘍治療薬(プロトンポンプインヒビター)の使用で真菌感染となった症例です。術後合併症は癒着性イレウス、創感染、腹腔内膿瘍が殆どで穿刺膿瘍ドレナージ、抗生剤投与で対応出来ている症例が多いです。再手術症例は1例でした。

〈脳神経外科〉
水頭症に対するシャント術は、シャントチューブが細いため閉塞することがあるので、再手術をおこない症状の改善をはかります。
頭部手術で人工骨を使用することがあるので、時に異物反応をおこし感染をおこすことがあります。通常は異物を除去することで解決します。

〈脳神経内科〉
当院は病院全体で年に2000台以上の救急車を受けており、脳神経内科領域を超えて敗血症など感染症の入院も担当させていただいています。既往症を多数抱えている高齢患者が敗血症となり入院する症例が増えています。